「ただただ残念」少女椿 ここりんさんの映画レビュー(感想・評価)
ただただ残念
少女椿の原作ファンとして今回の映画は許しがたい。
まず全くもって世界観がなってない。なんの時代かもわからないし原作の特徴の昭和感が全く出ていなかった。昭和というよりは原宿を再現しようとしているようでとても不快だった。セットも安っぽいし編集もなってない。いい出来とはとても言い難い....
そして演技!どうした?!主役の椿ちゃんは感情がこもってないし表情も硬い!特に最初の自己紹介はだた突っ立って覚えたセリフを言ってるだけ。少年の主張かと思ったわ!そしてカナブン...なぜあの声なの...作ってるのバレバレ...さっぱりしててちょっとSな感じぶち壊し!ただのぶりっ子なカマに... そして鞭棄はどうしてもっとなりきってないのかと... 椿ちゃんに告白するあのシーン台無し。台詞を練習してないのがバレバレなほどの不安定で優しく言うのか捨て台詞風なのか混ざっててよくわからない(泣)かっこよさがまるでなかった。
あと服。なぜああいう衣装にしたの。監督の趣味なのか?みどりちゃんはいいとしてカナブン?!なんであんな原宿ファッションなの?!原作の星のタンクトップとブルマはどこいった?面影もない... その他の鞭棄や親方の衣装そしてエキストラの衣装安っぽい!加えて現代と吹っ飛んでるファッションがごちゃ混ぜ。統一しようとしなかったのか。
あと原作との変換点はどうかと思う。まず最初にみどりに抱きついて「困ったときはいつでもおいで」と言ったおじさんが誰だかわからないまま。親方なのか?ワンダーなのか?それとも新キャラなのか?わからない...そしてカナブンの身売り...別に少年趣味はどうこう言わないけどさぁ...ただの安っぽいエロをぶち込まないで欲しい。どうせならもう少し官能的な感じて品のあるエロを..切なさ表現するとか、カナブンの親方への愛をもっと出すとか...何かなかったの?これじゃあ監督の趣味入れただけだよ... カナブン他にもみどり殺そうとしたりするし、自分に踏まれるしなんか色々余計なことしてイメージが変わってたのが残念だった。最後の変換点は本当によくわからなかった。なぜワンダーはあんなにもみどりに使われ死ななければいけないのか。まずワンダーは頭がいいはずなのにどうしてみどりに好き勝手使われてるのか?と疑問に思ったし、二人の関係は少女とそれに貢いで自爆するおじさんではなく、少女と恋人のおじさん。キャラ同士の関係性も少女椿のテーマと雰囲気も変わってるし作品内でのキャラクターの成長も見えない。
原作のファンだったのに期待を裏切られて本当にただただ残念な作品でした。
でも音響だけはよかったのて星一つ。
文章にミスなどあったらごめんなさい。長々とすみません。ここまで愚痴を読んでくれた人ありがとうございます。