「すごい駄作だよ!気持ちいいくらい」少女椿 k_keitaroさんの映画レビュー(感想・評価)
すごい駄作だよ!気持ちいいくらい
カルト的な人気のある原作を、
この予算、この力量でなんで映画化が出来ると思ったのだろうか?
原作「少女椿」を紹介する時に誰もが世界観”という言葉を使いますが、映画版はその世界観がまるで出来ていない。
そもそも、見世物小屋じゃなくてサーカス団にしている点で誰の顔色を伺ってるのかサッパリ分からない。
“昭和モダン”がやりたいのか、“ポップなKAWAII”をやりたいのか?主人公の履いている靴が鋲の打ってあるヒールの高い赤い靴という点で、見世物小屋に売られたかわいそうな少女という主人公最大のアイデンティティを完全に無視している。
蒲田松竹のスタジオでグリーンバックとかもうメチャクチャ。(おそらく後半予算が足りなくなったんだろうね)
エキストラも“現代の”普段着みたいのを着てるやつもいれば、“ファッションショー”みたいな近未来SFの服を着てる奴もいる。
出演者のほとんどは(主人公を除き)年齢的に若く、(主人公を含み)技術的にも幼い。まるで、大学の演劇サークルのつまらない小劇場公演を観ているようだった。
小人症のマメ山田氏が出演しているが、台詞もなくほぼ小道具扱いだった。見世物小屋を舞台にした作品なんだから、もっとオイシイ使い方があったはず。むしろワンダーをこの人がやった方が良かったんじゃないかな。最後のワンダーの怒りもリアルになるし、もしかしたら観客の心に訴えかける何かがあったのかもしれない。
犬デカすぎとか、
目玉ちゃんと舐めようよとか、
腕ちゃんと隠せよとか、
ハイエースとか、
ツッコミどころを挙げれば枚挙に暇がない。
とにかく、ぱっと見のルックだけを気にしてるサブカルクソ野郎な浅い浅い映画でした。
キネカ大森で「恐怖奇形人間」と二本立てだったのでウッカリ観てしまいました。なので、この映画に金を払ったつもりはないので、かなりマイルドな感想でした。
せっかく観てやったんだから、金よこせッ!!!!