「続編来たる」ジェイソン・ボーン アベチャニーさんの映画レビュー(感想・評価)
続編来たる
クリックして本文を読む
ボーンを物語に巻き込む課程が強引じゃない?彼の心情を置き去りにしすぎじゃない?などの理由から若干設定に緩さを感じたりするものの彼の復帰、死闘を終え去りゆく寂しげな背中を追うカットがとても良かったので満足。
アクションも要所要所で見せる手堅いものであり、手にしたものを全て武器とするTHE・ジェイソンボーンな戦いはラストバトルで満を持して見せつけられる。この焦らし加減は個人的には大いにあり。
ただ、そこまで過去の情報に縛らせ続けるんじゃなく、高い戦闘スキルを備えながらあてもなく放浪の旅を続けるボーンがCIAに命の取り合いの任務を依頼される、といったシンプルな展開でも良かったのではないかな~と思ったりもした。
女性キャストと安易に恋愛を進展させないのは硬派で◎(ぶっちゃけアクションの面ではもっと印象的な殺し屋がいても良いかなとは思ったが)。一番は、ボーンを殺しの生業に縛る呪いはまた彼を戦いに駆り立てていくんだろなぁという予感を残すラストの良さに尽きる。前三作とはやや趣を違えたアサシンムービーとしてとても楽しめた。
コメントする