聖の青春のレビュー・感想・評価
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こんな人が本当にいたというのがすごい
原作を以前読んでいて公開を楽しみにしていました。羽生さんとの息詰まる対局シーンがとてもよかった。
もっとエンターテインメント重視のアプローチもあったと思うんですよ。もしもハリウッド映画だったら若い奨励会員の目を通したサトシを描くかも。
でもこの映画は実在した、命を削って将棋を指した村山サトシに最大限敬意をはらった映画だと思います。
原作で読んだエピソードにいい話がいっぱいあるからあの話もこの話も映画で見たかったなと思ってしまうのですが、観終わってから考えるとあえてあそこまで削るのって逆にすごいのかも。原作つきの映画ってちょっと詰め込みすぎだよね、駆け足すぎだよねと思う事の方が多くないですか。
そして羽生さんとの会話、実際の会話の再現ではないだろうけど実際以上に二人の心情を表してるんではないのでしょうか。そんな風に思えます。
サトシの生き様に感動プラス誠実な作りに感動して★オマケです。
余計なお世話ですが片方だけ将棋が好きなカップルがデートで観るには向いてないように思います。観終わった後映画で分からなかったことについて聞かれたら、もういいからっていうくらい過剰に説明したくなるからです。でも夫婦なら別にいいです。付き合ってあげてください。
関西弁はむずかしい・・・。
将棋の知識はゼロの私。
もちろん将棋をさすことも出来ない。
そんな私が
予告で見た
松山ケンイチのカメレオンぶりと
秦基博の主題歌に魅せられて
観に行ってきました。
兎にも角にも、松山ケンイチです。
凄い。これはもう特殊メイクを
自力でやってのけるレベル。
私自身も太っているので(^^;
よくわかるのですが
どれだけ特殊メイクで
顔つきやカラダはごまかせても
手の甲や、拳や、
指の肉付き感は
特殊メイクではごまかせないんですよね。
スクリーンの中には
もはや私の知っている
松山ケンイチは居ませんでした。
鑑賞中に何度も
「この人ってマツケンやんな?」
って、何度も自問自答したくらい(^^;
凄い。凄すぎる。
もうひとりの
カメレオンぶりが話題の東出昌大。
今まで見ていて、あまり演技が
上手いと思ったことがない人でした。
正直今回の映画も、そこまで
引き込まれるような演技ではなかったかな。
ただ、役作りも含めて演技であるならば
これもまた、凄い。
羽生さんと同じ世代から見て
すごく良く似ていた。
松山ケンイチと東出昌大。
同じカメレオンぶりでも
今回は松山ケンイチに
軍配が上がりました。
脇を固める役者さんも良かった^_^
染谷将太。
あまり知らない俳優さんだったが
すごく良かった。
正統派イケメンとは
どこか違う、別の種類の
「目ヂカラ」を持っていますね。
柄本時生。
主役を喰いそうになる強烈なキャラ。
存在自体がアクセントになってる。
いろんな映画で観てみたいです。
あと、驚いたのが筒井道隆。
エンドロールで名前見るまで
全く気づかなかった(^^;
年齢を重ねて渋くなってました。
概ね満足の出来だったんですが
最後に関西人の私からの苦言。
リリーフランキーの関西弁は
やっぱりチョット気になりました。
キーマンの役だから
彼の言葉が物語を進めていくだけに
ほんの少しのイントネーションが
すごく気になるんです。
いや、そこらへんの役者よりも
関西弁はすごく上手なんですよ(^^;
演技といい、醸し出す雰囲気といい
100点に近いキャストだった。
だからこそなんです。
惜しかった。ホントに惜しかった。
男の熱き世界
男の熱い世界でした。
松山ケンイチはもはや貫禄すら漂ってたけど、東出昌大がこんな凄い役者だと思わなかった。最終局は心が「一緒に深く潜ろう」と叫んでるのが伝わって来た。
村山が女を一度抱きたかったと言ってたけど、女の入る余地などない男二人の熱いドラマで引きこまれました。
将棋の世界を全く知らない僕でも、
村山聖と羽生善治が並んでる絵は緊張感があり、魅力的でとても格好良かった。
他に何も接点がないけど、将棋だけでは全てをさらけ出しぶつけ合い分かり合える二人にじわじわと感動しました。
男はやはり群れない方が格好良いな。
どの役者も演技のうまさを感じる。松山ケンイチも役への作り込みと仕上...
どの役者も演技のうまさを感じる。松山ケンイチも役への作り込みと仕上がりがよいのが伺える。映画中は、セリフがあまり語られるシーンは多用せず、むしろ無言で雰囲気を作るようなシーンが目立った。将棋をテーマにするとそうなるのかな?!ただ、鳥が飛び立つシーンなど、少し1つ1つのカットが丁寧に長めに作られていたため、間延び感があった。映画を鑑賞する際には、将棋を少し理解している方が、良いと考える。
さすが松ケンです
村山聖棋士の特徴(ぽっちゃり)を生かすために役作りをした松山ケンイチの役者魂に尽きる作品でした。
将棋好きにはたまらない素晴らしい作品で、羽生さんに素で似ている東出君の演出もGoodJob☆
生きるとは何かと考えさせられた。
私は64才の人生の晩節を迎える者です。聖の人生の目的は将棋の最高峰である名人になること。それが他の欲望を凌駕する。
不治の病を抱えながら、命を縮めても将棋に勝つことを求める壮絶な生き方は、私に置き換えた場合、長生きする事が本当に自分にとって最大の価値なのか、深く考え直すきっかけをくれたようです。
聖が当時の羽生名人と酒を飲むシーンは、涙が止まらなかった。名人への尊敬と勝ちたいという気待ちの入り混じった濃密な時間は、聖にとって至福の時だったと思います。その時間が、ただ肉体が生きるだけの時間と天地の差がある事をこの映画は教えてくれます。
若い人から老齢の方まで、己の人生を考え直させてくれる映画です。
ちはやふるに比べると
百人一首の魅力や、それにかける人たちの情熱を感じさせた「ちはやふる」に比べ、将棋の魅力や人間関係の軋轢にそんなにふれていないような気がします。
だから単に夭折した天才棋士の話にとどまったような。
役者の方はよかったです。松山、東出、染谷、安田、柄本、鶴見、北見、筒井、竹下、リリーなどなど。
役者魂の感じられる一作
松山ケンイチが20kg増量して臨んだという今作、他の役者も素晴らしい演技をしています。羽生名人役は余りにも似ていて、最後まで本人が演じていると思ってました。ヤスケンやリリー、染谷将太などキャスティングも良い。
松山ケンイチ、渾身の作品 一生懸命番宣していたので、観てみました ...
松山ケンイチ、渾身の作品
一生懸命番宣していたので、観てみました
体重を20㎏増量させた姿に、役者としての本気を感じる
それにも増して、筒井道隆の変貌にびっくり
東出昌大は、最近演技が下手と叩かれているが、羽生善治のドキメンタリーを観せられているようで、喋らない役の方が良いかも
映像として、車窓のシーンとか、白鳥のシーンの意図がイマイチで、せっかくの映画をマイナスにしたようだ
将棋がわかる人には問題ないが、将棋を知らない人が観ても飽きないような脚本にして欲しかった
悪くはない
悪くはないんだけど原作を越えられなかったな、という感想。
まあ、フィクションということであれば良いんじゃないかな。
松山ケンイチも東出昌大もリリー・フランキーもとても良かった。役者に関しては文句なし!
でも、ちょこちょこ挟まれる映像が微妙…
凄まじい生き様、素晴らしいライバル
村山聖の生き様は、予備校講師の林修先生の番組でドキュメンタリー的に紹介されていたのを見たことがあるので、原作を読んでいなくても、その涙なしでは語れない人生の概要は知っていました。
本作は晩年の数年間に的を絞り、天才・羽生善治とのライバル関係を軸に描いたものです。
村山役の松山ケンイチは増量という難しい役作りに挑戦し、規格外の人格・言動の村山を鬼気迫る演技で演じきり、羽生役の東出昌大は羽生の癖を研究しつくしていて(羽生睨み!)、森先生役のリリー・フランキーもさすがの安定感。役者に関しては言うことがありません。
問題は脚本レベルの構成と監督ですかね。本作最大の名シーンである、村山と羽生の飲みのシーン。これを中盤に持ってきたために、終盤で回想的にリサイクルされますが、工夫もなく繰り返されると、せっかくの名シーンもくどさには勝てなくなる。90年代後半の雰囲気を出すために、ルーズソックスの女子高生の下校風景が挿入されますが、あれ必要ですか?もっとストレートに生き様を描くだけで名作になるのは間違いないのに、何か要らんことをしすぎな印象です。
秦基博のエンディング曲には肯定的な評価をしたいです。聞き取れた範囲では歌詞も内容に沿っていたので。
戦いなんだ。
神を憎んだろう、病気のせいで将棋を覚え、病気にならなければ羽生さんとも戦えなかった、でも引き換えのように短い命。
負けん気の強さ、一途でなければ進めない将棋の道、平凡に脱落するものもいる、前へ勝ち続けることの険しさ、
まさか、自分の映画が出来るなんて、鼻で嗤いそうだ、こんなんじゃない!と。
あくまで原作を元にしたフィクション作品
原作はノンフィクション
映画はフィクションになっている。
原作は壮絶な闘病生活をありのままに書いていたが、映画はどっちかというと羽生とのライバル関係に重きをおいている気がした。
原作を読んでしまっている身からすると、物足りなさや、さらっとしすぎている感があった。
松山ケンイチの役作り流石です。
前に本人のドキュメンタリーをTVで見た事があり、勝負師としての才能と自暴自棄的な仕草や発言を見て興味を唆られた記憶が蘇りました。
実在の人物なので、難しさも有ったと思うが、松山ケンイチの演技力とリリーフランキーの魅力で充実した120分でした。
作り手と演じ手のこだわりに舌をまく。
万人受けはしないことを頭に入れた上で振り返る。
将棋好きにはたまらないであろうが、共通項を紡いで落としてくと、一般人にも、いい作品やなと思う。
役者さんの演技は、よかったなあ。松山ケンイチの役作りには感服。
その他も、こころがあってよかったなと。
内容については、やはり無念の中の奮闘は光るのではないのかな。
こういった、クリエイター魂にも通ずる心は見習いたい。
映画作りの人もコンセプトをブラさないで、よく作ったと思う。あくまでも、主役は将棋。よかったなあと。
そして、ノンフィクションストーリーを基にしてあるだけ、見終わったあとのドキュメント読みにも感動あり。
まとめると、作り手と演じ手のこだわりが詰まった、至極極め抜かれている良策だと思う。
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