聖の青春のレビュー・感想・評価
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羽生との最期の対局が全て
膀胱癌の手術を終え迎えた羽生戦。命を賭けた戦いになる筈だが、すでに対局を行うというところで命を張っている聖にとっては、勝敗を超えた境地に入っていく。対戦するものにとってそれ程怖いものはない。羽生は勝ちはしたものの勝った気がしない筈。
将棋に対して何処まで命を賭けているかの勝負では聖が圧勝している。
聖の落手で羽生が勝つという結末は、取りようによっては非常にドラマティックなもの。
聖が格下の者でも分かる落手をしてしまう心境とは?緊張、気の緩み、?
あの場面の羽生は明らかに聖に怯えている。
私は、あの落手が聖が勝敗を超えた境地に入っている証であり、羽生と酒を交わしたあの晩の「2人しか到達出来ない深い海の世界」だったのだと思う。「もう帰って来ることの出来ないところ」。聖がその境地に達していることが分かるのは羽生だけ。自分が怖くて踏み入れない深いところに聖が行ってしまった。だが勝たないといけない。そういう風に描かれていたように思えます。
羽生との最期の対局にこの作品の全てが集結しています。感動のドラマでした。
良い。
とっても良かった!
すべての俳優さんの演技がとても良かったです。
ノンフィクション映画の手法で撮影されてる場面が多いので、風景による心情表現や時代の空気感描写など、ふつうの映画に慣れてる人には少し面倒くさい?回りくどい?感じ方もあるかも。
ただ、その撮影の仕方のおかげで、唯一フィクション感の強い羽生さんと聖の2人のご飯のシーンがよりファンタジックになり、果てしない将棋の思考の世界が幻想的に演出されて良かったと個人的には思います。
東出さんと染谷さんの演技だけで5点評価にする!!というくらい本当にうまかった。
柄本さんも良かった。
でもいちばん泣いたのは竹下景子さんの寝ながら泣くシーン( ; ; )あんなん泣くよ、、、
松山ケンイチさんは、彼の背負う村山聖の愛すべき人間味と死への切実さがあいまって、シナリオがすごいのか松山ケンイチさんがすごいのか分からなくなるくらいとにかく自然でした。結局いちばんうまかったということでしょうか。
すごく全部良かったんですけど、それまですっかり90年代の世界感なのに最後のエンディングソングで思いきりズッコケました、私は笑
嫌いな歌手ではないけど、声と曲が甘すぎませんか。
せめてコブクロ、思い切ってエレカシとか、クロマニヨンズとかアンマッチ疾走ロック方で行くか、ふつうに人の声のないクラシックとかで良かったんじゃないでしょうか。
でも違和感ない人が多かったみたいだから私がずれてるかな?
とにかく今年いちばん良い映画でした。
羽生さんファン、羽生世代棋士ファンとしては、ほんとに映画化してくれて有難う!!て感じです。
かなり期待値高かったのに、それを上回ってくれました。
お疲れ様でした。
将棋が好きだから良くて好きだから物足りない。
将棋が好きなので楽しかったですし、逆に将棋が好きなのでもっと将棋がみたかったです。物足りない。
途中の鳥とか…んんん…。
猫はわかります。
本屋も…まぁ…。
東出さんの演技が今迄の中で1番よかった気がします。普段気になる身長差で苦戦するカットも将棋という部分で気になりませんでした。東出さんすごく好きなんですけど今迄演技がうーんと気になることが多く(そこも好き笑)今回ぴったりハマってたかなと思います。途中似ていて笑ってしまいました。
松山さんの役作りは本当にすごいですね、予想していた1.5倍ふくよかでした。病気的に。うーん、役者って、すごい。
他にも周りの俳優さんたちがすごくよかったです。画、最高でした。
アンケートの部分、コンピュータが人間を…というところ、有名な話ですが、ファンとしては羽生さんのものも出して欲しかったですね。
65点
誰でもそのうち死ぬんだけど
まずは、役者さんが皆素晴らしい。
デスノートの時はひっどいなと思っていましたが東出さんも良かったです。
んで、演出に関して冗長な間と取るとか空気感と取るかで大分印象が違うと思います。
村山の心情に思いを馳せる時間、と言ったら良いか、所々はいる間が人によっては退屈に感じるかも、とは思いました。
内容に関してはどう生きてどう死ぬかというテーマを持った作品かと思います。
強烈に生きた村山の人生を追う中で、ある程度生きて自分が死ぬって言う感覚がある大人には感じる所がきっと有ります。
言いたい事を言い、好きに酒を飲み、将棋に死んだ村山は人生を妥協し程々に生きている世の大半の人、それもきっと勝負に生きてみたい少年だった人達には眩しく映るかも知れません。
もっと賢く生きれば良いのにと感じた人もいたかも知れません。
才能があって健康な羽生の存在に人生の理不尽を思うかも知れません。
見終わった時に、ふと自分の生き方について考えてしまう様なテーマ性を持った、映画、というよりは村山の生き様であったな、と感じました。
中年男性が見るには良い映画だったと思います。
こんな人が本当にいたというのがすごい
原作を以前読んでいて公開を楽しみにしていました。羽生さんとの息詰まる対局シーンがとてもよかった。
もっとエンターテインメント重視のアプローチもあったと思うんですよ。もしもハリウッド映画だったら若い奨励会員の目を通したサトシを描くかも。
でもこの映画は実在した、命を削って将棋を指した村山サトシに最大限敬意をはらった映画だと思います。
原作で読んだエピソードにいい話がいっぱいあるからあの話もこの話も映画で見たかったなと思ってしまうのですが、観終わってから考えるとあえてあそこまで削るのって逆にすごいのかも。原作つきの映画ってちょっと詰め込みすぎだよね、駆け足すぎだよねと思う事の方が多くないですか。
そして羽生さんとの会話、実際の会話の再現ではないだろうけど実際以上に二人の心情を表してるんではないのでしょうか。そんな風に思えます。
サトシの生き様に感動プラス誠実な作りに感動して★オマケです。
余計なお世話ですが片方だけ将棋が好きなカップルがデートで観るには向いてないように思います。観終わった後映画で分からなかったことについて聞かれたら、もういいからっていうくらい過剰に説明したくなるからです。でも夫婦なら別にいいです。付き合ってあげてください。
関西弁はむずかしい・・・。
将棋の知識はゼロの私。
もちろん将棋をさすことも出来ない。
そんな私が
予告で見た
松山ケンイチのカメレオンぶりと
秦基博の主題歌に魅せられて
観に行ってきました。
兎にも角にも、松山ケンイチです。
凄い。これはもう特殊メイクを
自力でやってのけるレベル。
私自身も太っているので(^^;
よくわかるのですが
どれだけ特殊メイクで
顔つきやカラダはごまかせても
手の甲や、拳や、
指の肉付き感は
特殊メイクではごまかせないんですよね。
スクリーンの中には
もはや私の知っている
松山ケンイチは居ませんでした。
鑑賞中に何度も
「この人ってマツケンやんな?」
って、何度も自問自答したくらい(^^;
凄い。凄すぎる。
もうひとりの
カメレオンぶりが話題の東出昌大。
今まで見ていて、あまり演技が
上手いと思ったことがない人でした。
正直今回の映画も、そこまで
引き込まれるような演技ではなかったかな。
ただ、役作りも含めて演技であるならば
これもまた、凄い。
羽生さんと同じ世代から見て
すごく良く似ていた。
松山ケンイチと東出昌大。
同じカメレオンぶりでも
今回は松山ケンイチに
軍配が上がりました。
脇を固める役者さんも良かった^_^
染谷将太。
あまり知らない俳優さんだったが
すごく良かった。
正統派イケメンとは
どこか違う、別の種類の
「目ヂカラ」を持っていますね。
柄本時生。
主役を喰いそうになる強烈なキャラ。
存在自体がアクセントになってる。
いろんな映画で観てみたいです。
あと、驚いたのが筒井道隆。
エンドロールで名前見るまで
全く気づかなかった(^^;
年齢を重ねて渋くなってました。
概ね満足の出来だったんですが
最後に関西人の私からの苦言。
リリーフランキーの関西弁は
やっぱりチョット気になりました。
キーマンの役だから
彼の言葉が物語を進めていくだけに
ほんの少しのイントネーションが
すごく気になるんです。
いや、そこらへんの役者よりも
関西弁はすごく上手なんですよ(^^;
演技といい、醸し出す雰囲気といい
100点に近いキャストだった。
だからこそなんです。
惜しかった。ホントに惜しかった。
男の熱き世界
どの役者も演技のうまさを感じる。松山ケンイチも役への作り込みと仕上...
ライバル
松ケンと東出くん素晴らしい。
最後の対局、あと一手で勝利というとこで痛恨のミスをおかした聖って、ここは事実なのだろあか?だとしたら勝ったとて羽生の悔しさは計り知れないものだろう。
筒井道隆は若い頃との見た目のギャップに驚いた。演技は若い頃のイメージを残しつつ味のある演技。あとリリー・フランキーの歯にこびりついたヤニ最高。
キャスト最高
主役も脇役もみんな良かった。
欲をいうと師匠や仲間との信頼関係をもっともっと見たかった。
爪や髪を切らない事にこだわりを持って生きていたのに羽生対局の前に自分で切ってしまうとか、“7六角”と打ってしまった場面で羽生が目に涙を浮かべてしまったのが色々と感じられて良かった。
生きるとは何かと考えさせられた。
ちはやふるに比べると
百人一首の魅力や、それにかける人たちの情熱を感じさせた「ちはやふる」に比べ、将棋の魅力や人間関係の軋轢にそんなにふれていないような気がします。
だから単に夭折した天才棋士の話にとどまったような。
役者の方はよかったです。松山、東出、染谷、安田、柄本、鶴見、北見、筒井、竹下、リリーなどなど。
役者魂の感じられる一作
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