「誰でもそのうち死ぬんだけど」聖の青春 ちみちゃんがさんの映画レビュー(感想・評価)
誰でもそのうち死ぬんだけど
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まずは、役者さんが皆素晴らしい。
デスノートの時はひっどいなと思っていましたが東出さんも良かったです。
んで、演出に関して冗長な間と取るとか空気感と取るかで大分印象が違うと思います。
村山の心情に思いを馳せる時間、と言ったら良いか、所々はいる間が人によっては退屈に感じるかも、とは思いました。
内容に関してはどう生きてどう死ぬかというテーマを持った作品かと思います。
強烈に生きた村山の人生を追う中で、ある程度生きて自分が死ぬって言う感覚がある大人には感じる所がきっと有ります。
言いたい事を言い、好きに酒を飲み、将棋に死んだ村山は人生を妥協し程々に生きている世の大半の人、それもきっと勝負に生きてみたい少年だった人達には眩しく映るかも知れません。
もっと賢く生きれば良いのにと感じた人もいたかも知れません。
才能があって健康な羽生の存在に人生の理不尽を思うかも知れません。
見終わった時に、ふと自分の生き方について考えてしまう様なテーマ性を持った、映画、というよりは村山の生き様であったな、と感じました。
中年男性が見るには良い映画だったと思います。
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おかずはるさめさんのコメント
2016年11月25日
世評で定着した悲壮感漂う闘士というよりも阪田三吉のような無頼な風貌で捉えた本作の描写は新鮮で良かったです。
東出昌大は心ない人を演じると光る俳優なので、羽生は適役だったと思います。