劇場公開日 2016年10月15日

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ダゲレオタイプの女のレビュー・感想・評価

全32件中、1~20件目を表示

3.0静謐な中、不意に出現する歪さ

2016年10月31日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

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牛津厚信

4.0黒沢清監督の円熟を感じさせる

2016年10月26日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

知的

黒沢清監督にとって初の海外作品ながら、意外なほど地に足が着いている。「日本人がフランスで映画を撮る!」という気負いがないように感じられるし、予備知識なしで観たら外国人の監督が作った外国映画だと思うだろう。

テーマは監督得意の幽霊ものだが、フランス郊外の古い屋敷が雰囲気ぴったり。音楽も情感があってしっくりとなじむ。

俳優たちの演技は基本的に抑制が効いている。折に触れ強い感情が表出するが、人物の熱量が上がったようには見えない。まるで死者に体温を奪われたかのように。

愛と芸術の「分かちがたさ」と「相いれなさ」という矛盾を抱えた関係は切なく、映画づくりにも通じる。

黒沢監督の円熟を感じさせる一本だ。

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高森 郁哉

4.0黒沢清が誘なう愛が行き着く先の物悲しい原野

2016年10月6日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

怖い

愛する者を長時間拘束し続けるサディスティックな撮影方法に固執するカメラマン、そして、それに関わった人々が、生死の狭間すらあやふやな空間を形作っている。その間、映画は日常と非日常が織りなす、時に突発的な恐怖を観客に与えつつ、やがて、愛が行き着く先にある、あまりにも物悲しい原野へと突き進んでいく。日常の中に潜む恐怖の本質を丹念に掘り起こす生真面目さ、そして、恐怖を異次元へ転化させる洗練された感性は、どちらも紛れもない日本人気質。だからこれは、資本や配役や言語に関係なく、黒沢清の個性と立ち位置が際立つ文字通りの"黒沢映画"なのだ。

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清藤秀人

3.5☆☆☆★★★ ※ 簡単なメモで 正直、前半1時間余りは少々たるい。...

2024年3月11日
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☆☆☆★★★

※ 簡単なメモで

正直、前半1時間余りは少々たるい。だがそこを乗り越えた後半はワクワク感が止まらない。
まさに黒沢清節が炸裂する。

但し、大きな問題点として。高尚過ぎるのがまた何とももどかしい。
出来れば、『叫』等で垣間見せたいい加減さも期待していたんですけどね〜(^_^;)

2016年11月11日 シネマカリテ/シアター2

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松井の天井直撃ホームラン

1.0眠くなる

2023年2月20日
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イマイチ何を伝えたくてこの映画を撮ったのかが分からなかった。が結局最後まで気になって観てしまう監督の技量も感じた。

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aaaaaaaa

3.0黒沢清臭、薄め。

2021年2月9日
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恨めしや的和風怪談をお仏蘭西に持ち込むに黒沢清は最善の人選。
お化けかな?表現の連打。
ならば志村あ後ろ!後ろ!表現も欲しかった。
黒沢清臭濃度はCUREの1/5と薄め。
推せるが。

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きねまっきい

4.0傑作ホラー

2017年12月8日
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黒沢監督らしいホラー。ホラーの演出が地味ながら非常に濃厚でいい味が出てると思う。おそらく階段で落ちて病院に移動中に川でステファンが自殺してそれ以降は幻影だろうけど、あんまり特に怖い印象ではなく、地味にとても良かった。

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素子

3.5等身大銀板写真に取り憑く女

2017年9月28日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

寝られる

フランス映画で黒沢清ホラー
さすがにちぃと長いのとステファンの演技力に難
マリーの華奢な身体と左右に細かく震える眼球はハマり役
筋弛緩剤がでてきてははんと。
教会で下手な約束しなければ、というオチ

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消されるので公開しない

1.5not good one..

2017年9月17日
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いつも似たような映画 曖昧な世界観の映画作ればいいってもんじゃない 駄作です

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Shuhei

4.0どこまでが現実?

2017年9月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

主人公はダゲレオタイプの写真家のもとでアルバイトを始める。
ダゲレオタイプとは銀塩写真で露光時間が長い写真のことらしい。
娘と親しくなり、母親は自殺したことを知る。
そんな時、屋敷の地域が再開発の対象となり、かなりの金額で売れるらしいが、写真家は断固として売らない。
監督は黒澤清、ホラーシーンは多く、かなり怖いが、どこまでが現実か最後まで分からない。

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いやよセブン

4.5フランスでの「怪談」

2017年6月21日
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鑑賞方法:DVD/BD

現時点での黒沢清の最高傑作ではないだろうか。

この人の映画は、いくつになっても学生映画のような映画が多く、妙な幼さを感じていたのだが、「トウキョウソナタ」あたりから、少し吹っ切れたようなキレを感じられるようになったと思う。

本作は、紛れもなく純粋にホラーであり、それもフランスの背景を持った「怪談」である。ヨーロッパの風景に落とされた「累が淵」であり、「牡丹灯篭」である。

特に黒沢の真骨頂である、「鏡」、「階段」、「後ろ」といった、美しくも恐怖のアングルの切り取りが冴えわたっている。

また、サスペンスも重厚で、芸術家のエゴ、野心を持った若者のエゴ・・といったリアルなところに、美しい怨霊が被さるのは、観ていてゾクゾクした。

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シンドラーの手帳

3.0正直退屈してしまったなぁ。

2017年6月15日
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生者と死者のハザマを描いたいつものテーマで、死者と普通に暮らすのは岸辺の旅と似てる。

黒澤監督の世界観とか雰囲気ってフランスというか海外の映画とあってるんだろうなぁという気はする。
哲学的なセリフやくさいセリフも日本人が言うより違和感なく。

ダゲレオタイプへの執着と幽霊の家への執着がリンクしてるのかな?

難しかったです。

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骨

4.0女が階段から堕ちる時

2017年4月19日
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小二郎

3.5此処と彼岸の境界

2017年4月2日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

 主人公ジャンは世界最古の写真撮影法ダゲレオタイプの写真家ステファンの助手になり、彼の娘でモデルのマリーと恋仲になる。長時間モデルの身体を拘束する撮影から、ジャンはマリーを救おうとするが……。

 黒澤清監督の、観る者を不安にするカメラワーク、此処と彼岸の境界を暗示する構図やショットなど、黒澤清監督の映像世界が存分に発揮された作品だった。どこからが現実でどこからが幻か、永遠と一瞬、生と死、主観と現実の曖昧さに、ずっと不安になりながら観た。
 最後が分かりやすすぎたのがちと残念…。

 この前観た黒澤清監督の『クリーピー 偽りの隣人』も、ダゲレオタイプの女も、どちらも主題は好きなのだが、最後が明快すぎて、監督の持ち味の後味の悪さが足りなかったのが、個人的には不満だった。

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めい

2.0

2017年3月19日
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階段落ちのところを寝て見逃す。マリーの髪型が良い感じ。マリーはなんか洞口依子を思わせる。エンドロールの制作陣に監督以外日本人一人もいない事実に痺れる。

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pigeyes

4.5敦子

2016年12月9日
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鑑賞方法:映画館

面白くはないのだけど、単純に美しい映画だったと思う。
ところどころ心臓にずしっと来るイヤらしさがある意味心地よい。

93

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ヨッシー

2.5マリーの眼球の揺れが 気になったな... ここ最近の 岸辺の旅 ク...

2016年12月9日
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鑑賞方法:映画館

マリーの眼球の揺れが
気になったな...

ここ最近の
岸辺の旅
クリーピーみたいに
お題は面白そうだし
期待して見ていくと

前半はなかなか良いんだけど
やっぱ
後半にかけてつまんなくなって
イマイチ感が否めない〜

映像は嫌いじゃないんだけど...

ダゲレオタイプってのも
後半関係なくなってるし(笑)

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snowball

3.0じわじわと怖い作品。 見せ方がうまいな〜っ!!! 主人公はどこから...

2016年11月25日
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鑑賞方法:映画館
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えっちゃん

2.5ダゲレオタイプ、ワキ役。

2016年11月7日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

ダゲレオタイプばかりが宣伝されているから昔のお話かと思いきや…現代の話でした。ダゲレオタイプ、ほぼ活躍してないし。オープニングの電車のシーンから、あれ?って思ったけど全編こんな感じ。
まあ、内容は分からなくもないが結局は欲と自己愛の成れの果て…よく聞く話の様な…。
正直、眠気に負けるかと思った。

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peanuts

3.0ダゲレオタイプ

2016年11月7日
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ダゲレオタイプの写真に尽きる!!
が、それ程出てこないのが残念。
何故、モデルが妻からマリーに移った経緯が知りたい。
ダゲレオタイプでのモデルの苦しみの表現が不十分ではと
後半は謎解きがあるのかと思いきや・・・
思い込みばかりで今一つでした。

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シネパラ