「寛容」ブラックパンサー Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
寛容
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政治理念をモチーフにすることが多いシリーズであるが、今回は主人公が政治家だけにその濃度が濃い。政治的な正当性の取合いや儀礼を結構拾いあげているところは芸がこまかい。国境を護るウカビなんかはもっと掘り下げれば、より深いテーマになったようにも思う。アクションなしで政治ドラマにしても十分成り立ちそうである。というよりも、個人的にはそっちの方が見たい。
キルモンガーを少し悪キャラにしすぎたのは難あり。フェアな政策論争を期待したい。又、結局、共に開国に向かうのは明治維新のようでもあるが、この話で双方のアプローチの形成過程がよく見えなかったのは残念でもある。
エンドロールのアニメーションは秀逸。ワカンダの都市は西洋文明に引っ張られすぎのように思う。サントラは価値あり。3Dはイマイチに感じた。
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