「MCUの余裕を感じますな😄」ブラックパンサー Hidekiさんの映画レビュー(感想・評価)
MCUの余裕を感じますな😄
「ブラックパンサー」
監督
ライアン・クーグラー
主演
チャドウイックポーズマン
(ティチャラ=ブラックパンサー)
マイケルBジョーダン
(キルモンガー)
ルピタニョンゴ(ナキア)
ダナイグリラ(オコエ)
マーティンフリーマン
(エヴェレットロス),
アンディサーキス(クロウ)
アンジェラバセット(ラモンダ)
フォレストウィティカー(ズーリー)
久しぶりに映画のコメントです😄
この作品はマーベルシネマティックユニバース(後はMCU)の一連の作品であり,MCU作品の流れであれば,「ドクターストレンジ」「マイティソー・バトルロワイヤル」に続く作品になり,前々前作である「キャプテンアメリカ・シビルウォー」に初登場したマーベル初のアフリカ系スーパーヒーロー(諸説ありますが)の単独作品になります😄
ブラックパンサー自体のマーベルコミックでの初登場は,1966年発刊の「ファンタスティック4」の52話にゲストキャラとして,御大スタンリーとジャックカービーが産み出しています😄
その後,世間の様々な事情(黒人解放武装組織ブラックパンサー党の台頭等)により,名前をコールタイガーから,ブラックレオパルド,そして,今のブラックパンサーまで,改変しております😅
マーベル史上でも,大変珍しい,一国の国王兼アフリカ系スーパーヒーロー(宇宙のある星の王様設定のヒーローは一杯いますが😅)でという独特な立ち位置は,その後のマーベル作品にも大きな影響を与えた事は言うまでもなく,MCU自体にもなくてはならないヒーローの1人なんです😄
ブラックパンサーの存在がマーベルコミックとMCUの展開上で必要とされるのは,彼の独特な生い立ちもあるのですが,1番大きい理由は彼の故郷であるアフリカの架空の国である「ワカンダ王国」の国を支える宇宙1硬い鉱石「ヴィブラニウム」の存在と言えます。
この鉱石の名前を聞いただけで,「あっ!」と気付いたあなたは,かなりのマーベル通ですな😄
そうです,あのキャプテンアメリカの盾の原材料なんです😄
それだけではなく,この宇宙1(便利な設定の)硬い鉱石は,ブラックパンサーのスーツやアイアンマンのアーマーや数々のスーパーヒーローの武器や防具になっており,その貴重な鉱石の唯一の産出国である設定のワカンダとその国王であるブラックパンサー王は,数々のマーベルコミック作品のヴィランから侵略を繰り返されておる程,そのお陰で様々なマーベル作品に登場し,とても重要な役割をする存在となった訳であります😄
そしてMCUとしましても,次回作品である4月公開の「アベンジャーズインフィニティウォー」で多分,強敵サノスを倒すのに,ワカンダのヴィブラニウムを用いた超科学と超戦闘民族であるドーラミラージュ(頭ツルッパの恐いお姉さん達)やゴリラ軍団や鋼鉄サイ軍団のワカンダ人軍団(この人達の詳細は映画を観てね😄)が役割として必要だから,この時期に描かれたのではと思います😄
(アベンジャーズは単独ヒーローの集合体ですから,団体戦にはねぇ😅)
そして原作にもある,悲しき運命のヒーロー「ウィンターソルジャー」の記憶を甦らし,アベンジャーズの新たな一員に迎え入れられたのも,この作品にも登場するブラックパンサーの妹のシュリのお陰ですから,やはり,「アベンジャーズインフィニティウォー」の前に必要だったんでしょうね😅
(この下りはこの作品のエンドクレジット後までしっかり観て頂けたら😄)
さて,さて,様々な大人の事情や後の展開の為に原作を大きくねじ曲げるMCU作品ですが,この作品でも原作と大きく異なる点を少し説明しておきますね😄
まず,本作品のヒロインであるブラックパンサーこと,ティ・チャラの幼馴染みのナキアは,原作では,ずっとティチャラに片想いを続けるが,それも叶わず,最終的には愛ゆえの憎しみから,今作品のブラックパンサーの敵役で登場する「キルモンガー」の手先になり,「マリス」というヴィランになってしまっています😅
本作品をご覧になられた方なら,あれ?の展開で,本作品のナキアはティチャラの元彼女で,将来のお妃候補に見えたと思います😄
実は,原作では本作品のナキアの設定そっくりの方が存在しています😅
それは「Xメン」のストーム(映画ではハルベリーさんが演じてました)がティチャラと付き合ったり,別れたりを繰り返し,最終的には結婚をするキャラなのです😄
ただ,「Xメン」「ファンタスティック4」に纏わるキャラはマーベルが貧乏な時にFOXに権利を売ってしまったキャラなので,ブラックパンサーでも,ストームは出演させられないので,ナキアにストームのキャラを合わせたと思われます😄
実はMCUには上記と同じ理由で,スカーレットウィッチとクイックシルバー(アベンジャーズエイジオブウルトロン参照)の姉弟がXメンのヴィランのマグニートの子供である事や征服者カンと闘う為にウルトロンを制作するのに,フオックス4のミスターファンタスティック,ことリードリチャーズや初代アントマンのハンクピムが関わった事やシビルウォーの闘いに最も重要な役割として,ファンタスティック4の面々やデッドプールやスパイダーマンが参戦した事やビジョン(アベンジャーズエイジオブウルトロン)はファンタスティック4の初代ヒューマーントーチ(炎の人)の亡骸を元に作られた事などは無かった事にされています😅
さて,かなり長い前置きなりましたが,本題に戻り,本作品の説明を少し😅
本作品のは原作の「ブラックパンサーVol3の22号」のキルモンガーがティチャラの王座に挑戦する話をベースに展開します😄
更に,ワカンダ王国やヴィブラニウムの起源等に対する説明や「キャプテンアメリカシビルウォー」で,命を落とした前ブラックパンサーであるティチャラの父親から,どうやってティチャラがブラックパンサーを引き継いだとかが描かれています
そして本作品の話の肝となるのは,やはり,ヴィブラニウムで,ワカンダ王国がこの鉱石のお陰で,アフリカの小国ながら,先進国のどの国よりも高い科学力を持つ事やその事を世界に知られる事で他外国からの侵略を避ける為に,わざと農業国として,世界を欺いている事を中心に話が進んで行きます😄
ヴィブラニウムの限りない可能性を知って,ワカンダ王国に侵入や略奪を画策するヴィランの殲滅とその痕跡すらも消して,ワカンダの秘密を守ろうとするブラックパンサーとワカンダの諜報部員ナキアと王の親衛隊ドーラミラージュ隊長のオコエとの007ばりのスタイリッシュなアクションが展開する中で,ティチャラの父と参謀ズーリーしか知らなかったワカンダ王国の闇歴史にティチャラや現国王一族が直面する大事件が起き,ティチャラ=ブラックパンサーは国王になった途端に最大の試練を迎える事になります😅
そして,ワカンダ王国と国王としての本当の存在理由と意義に気付いたティチャラは,過去の間違った掟と伝統に対して,不屈の精神で立ち向かい,ワカンダの闇歴史とそれを象徴する存在をも打ち破り,新たなワカンダの方向性を世界に示すのでした😄
この展開のお陰で,めでたくお話は「アベンジャーズインフィニティウォー」へ繋がる訳でした
(バンザーイバンザーイバンザーイ)
感想としましては,世界でMCU作品としては興業成績が今までは2位につけていた「アベンジャーズエイジオブウルトロン」も抜かし,このまま行けば,1位の「アベンジャーズ」すら,脅かす大ヒットを続けている作品だけあって,中々,面白かったです😄
とにかく,作風もアクションも,コスチュームも役者も音楽も背景も最高にクールで格好いいです😄
こういうスーパーヒーロー作品が過去に良く失敗した例としては,どうしても,第1作がスーパーヒーローの起源や成り立ちを初めて作品を観た人の為に話がくどくなり,本当のその作品の面白さを伝える前(つまり第2作や第3作に行く)に制作が打ち切りになってしまう事だと私は思っていました
そんな中で,今のMCUや「スーパーマンVSバットマン」や「ワンダーウーマン」のDCフィルムユニバース(DCFU)がある程度の成功を納めたのは,まず,成功を納める作品をマニア向けに丁寧に作り,マニアを中心に期待を煽っていった作品を先に発表して,1作品での評価より次の作品をも視野に入れた評価で,繋いでいき,待ってましたの展開に持っていた事だと思います😄
そんな中での,単独作品であるMCUの「ガーディアンオブギャラクシー」や「ドクターストレンジ」や「ブラックパンサー」やDCFUの「ワンダーウーマン」や「スーサイドスクワッド」は余分で退屈な前置き的な説明は最大限に省略され,その作品の最も魅力的な部分だけを簡潔に描く事で,初めて観る観客に逆に「観賞前にご自分でお勉強してきて下さい」的な意味で,気兼ねなく,マニアックなストーリー展開と配役で,興業的にも大成功を納めていると私は思っています😄
本作品でも,スーパーヒーロー映画としては珍しく,とても社会性の高いメッセージが随所に盛り込まれていたと私は感じました😄
まず本作品のヴィランであるキルモンガーも利己的な理由で世界侵略を考えた訳でなく,あくまで世界中の同胞が虐げられてきたという歴史に憤慨して,立ち上がるという点であり,それに対して,ティチャラも,理解を示す点はあり,ただ,そのやり方を疑問視する為に闘う辺り,ただの勧善懲悪のヒーロー映画らしからね所でしたね😅
また,ワカンダ王国というアフリカの1小国が宇宙からの贈り物で,あらゆる先進国を越える科学力を持つという設定自体は架空の物ですが,この設定の発想がアフリカ系人種が人類の起源の人種であると言われていたり,その身体能力は他の人種を凌駕する事から,アフリカ系人種が宇宙からではありませんが,何等かの力を天から授かった存在のように見える事から出来たかもしれませんね😄
更に,アフリカ系人種や国々が,必ずその力や意味を持つ訳ではありませんが,そういう力や意義を持つ国が自国の事だけでなく,世界の為に,その力を使ったりする,姿は,地球愛という観点や自己犠牲の精神を世界に問うているようにも私は感じました😄
そしてこの作品は,監督から,出演俳優,女優の大半がアフリカ系人種の方で固めた事で,世界の多くの地域に存在されるアフリカ系人種の方に多くの応援やメッセージを与える作品になっているようです😄
そんな事で,本作品はハワイアンの人達の文化を正しく描いた事で,世界のハワイアンの方から圧倒的な指示でを受けた事で,大ヒットをしたディズニー作品の「モアナと伝説の海」と同じくの世界のアフリカ系民族の方の指示を受けで大ヒット
しているみたいです😄😄
さぁ,もうMCUに触れている方は「アベンジャーズインフィニティウォー」を観る前に要チェックですし,MCUって,なんじゃらホ