ブラックパンサーのレビュー・感想・評価
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チャドウィックよ、永遠に
ディズニープラスで鑑賞。
アフリカの伝統的な民族要素とハイテクなマシンを駆使したアクションは斬新で、マーベルらしい独自性があって良かったです。
また、ブラックパンサーを演じたチャドウィック・ボーズマンの演技は素晴らしく、黒豹のような華麗な動きと力強さが伝わってきました。
残念ながら、彼は大腸がんのため2020年8月ごろに亡くなってしまいました。それでも、彼の実績が永遠に色褪せない輝きが今作で強く表れていました。
ここから、チャドウィック氏の偉大さを実感できる作品になっていました。
収奪の歴史をひっくり返す
資源をめぐる西欧とアフリカ諸国の歴史は、それはひどいものがある。レアメタル、ダイアモンド、人的資源、挙げればきりがないほど、欧米諸国はアフリカからいろんなものを奪ってきた。ワカンダは資源を独占している。それは実際の歴史と異なるが、異なるがゆえに「もし西欧がアフリカを植民地化していなければ、世界はどうなっていたか」を観客にイメージさせることができる。
同時に鎖国国家であるワカンダが、自分たちだけ豊かな生活を享受していていいのかと考え、世界に目を向けるという展開は、自分たちだけ富を独占している欧米への痛烈な皮肉になっている。
ヴィランであるウォーモンガーのキャラクター造形は出色だ。父を殺した前ワカンダ国王への復讐心と強大な力で他国を侵略しようという考えは、白人たちの国家がこれまでやってきたこと。白人的な価値観を内面化して、アメリカ社会で生きてきた黒人が、アフリカの国に牙をむくという複雑さ。
ワカンダが鎖国国家であったという点で、日本の歴史を振り返りたくなる。日本は鎖国をやめて西欧のように力の行使を諸外国に行うようになったのだが、それはウォーモンガーのやろうとしたことと似てる。資源はないとこがワカンダと異なるのだけど。
マーベル映画が挑んだ、歴史に刻まれし最大の跳躍。
一つのブランドが安定してくると、その範疇で冒険する余地が生まれる。これまでもマーベル映画は気鋭の監督を巧く活用することで精力的に多種多様なミクスチャーを生み出してきたが、今回、彼らの“冒険”はついに最たる跳躍を見せる結果となった。
キャストの大部分がアフリカン・アメリカンの俳優らによって占められている点も唯一無二ながら、太古からその大地に根ざしたリズムに乗せて彼らの身体から文化、音楽、言語の要素が発せられることで、これまでにない劇的効果が生まれる。そして何よりも、あの真っ赤な民族衣装の近衛兵を始め、キャラの一挙手一投足がしびれるほどカッコイイ。そこに伝統のみならず、科学力や技術力が組み込まれてハイブリッドな物語が生まれ、さらには『ロード・オブ・ザ・リング』をも思わせる様々な民族を交えてのバトルが展開。これで面白くないはずがない。ヒーロー映画の範疇に収まらない、見事な快作に仕上がっていた。
文化と革新が融合した新たなMCUの象徴
『ブラックパンサー』は、MCUの中でも独自の世界観と文化的背景を色濃く描いた特異な一作として際立っています。アフリカの神話や伝統、そしてテクノロジーが共存する「ワカンダ」という国家の描写は実に魅力的で、映像・衣装・音楽すべてにおいて高い完成度を誇っています。
チャドウィック・ボーズマン演じるティ・チャラは、王として、ヒーローとして葛藤する姿が丁寧に描かれ、誠実で内省的なヒーロー像が印象的。さらに、マイケル・B・ジョーダン演じるキルモンガーが、単なる悪役ではなく、社会的なメッセージを体現した「悲しきヴィラン」として強烈な存在感を放っているのも本作の大きな魅力です。
一方で、MCU作品としてはアクション面でやや抑えめであり、後半のCGバトルや列車のシーンがややチープに見えてしまう場面も。また、ストーリー展開も王道で、驚きや意外性には乏しいため、熱狂的なエンタメ性を求める人には物足りなさを感じるかもしれません。
それでも本作は、スーパーヒーロー映画に「文化的誇り」や「社会的テーマ」を真っ向から取り入れた先駆的作品であり、その意義と美学は非常に評価すべきです。MCUの枠を超えて、映画としての価値を持つ一作だと感じました。
総じて、『ブラックパンサー』は4.0評価にふさわしい、文化・政治・娯楽が融合した見応えある一作です。
MCUの傑作
「アイアンマン1」「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー1」に並ぶ、MCU単独作の傑作だと思う。
エンタメではある。しかし、人種差別、戦争、女性の自立、何より「主人公の成長」を描いたドラマでもある。
つまり「自国ファースト」から「助け合うべき」と改心するまでを描く。
ラストでも
「愚か者は壁を作り、賢者は橋を架ける」と明確に(あからさまに)トランプ批判している。
ストーリーだけでなく、衣装、美術、音楽もアフリカの文化芸術をリスペクトしつつ、本作にアップデートされており、それらも本作の評価を高めている。
2時間超と短い映画ではないが、一瞬の緩みも無く、テンポ良く一気に駆け抜ける展開もGOOD。
アフリカの秘境、超ハイテク都市の内戦!黒豹の戦士を継ぐもの!
「シビル・ウォー」で登場したブラックパンサーのソロ作品。他のヒーローも出るかと思ったら、全くの単独作品でした。でも、2025年1月現在で全国興収17位となる大ヒット作。(知名度の無い分、日本での興収はイマイチでしたが・・・)
単なる王家の内輪揉めって、言ってしまえばそれまでですが、超近代兵器の攻防有り、肉体のぶつかり合う肉弾戦格闘アクション有り。
サイが兵器になったり、アマゾネスと少林寺を併せたような女性兵士の活躍があったりと、盛り沢山の内容で楽しませてもらいました。
釜山舞台にしたカーアクションもド派手で面白かった。
ワカンダの王の死は「シビル・ウォー」で描かれていたし、本作品で出てくる武器商人は「エイジ・オブ・ウルトロン」で、左腕をぶっ飛ばされた人だったんだけど、見直した時に気が付きました。1〜2年、間が空いた映画では、そんなとこまで覚えてられない悲しいオヤジです。
【ネタバレ】
ラストでは、表舞台に出るワカンダの話があります。今まで秘密にしていた技術を公開していくのかな?世間で騒がれるUFOなんてのも、こんな秘密兵器なのかもしれないなって夢が膨らむ一本でした。
オマケ映像も良かったですね。
「シビル・ウォー」で、冷凍睡眠に入ったバッキーが復活してました。
ヴィブラニウムの腕が出来るんだろうな。
最後にもう一言、主役のチャドウィックの訃報、ホンっとに残念でした。改めてご冥福をお祈りします。
過ちを正す
過去に、レンタルで観ました💿
やはりブラックパンサーを演じたチャドウィック・ボーズマンの演技が光ってましたね🙂
若き王としての苦悩、ワカンダに恨みを持つ男の出現、先代の王に関して知らなかった真実…など展開もよく練られてました。
ズリを演じたフォレスト・ウィテカーも流石の存在感🤔
そして今回のヴィランであるウンジャダカを演じたマイケル・B・ジョーダン😀
キャラも立っていて、魅力的な悪役でした🤔
盛り上がった筋肉も凄いです💪
バランスの取れたストーリーは中だるみすることなく、最後まで楽しめます👍
それだけに、チャドウィック・ボーズマンが亡くなってしまったのは非常に残念でした。
彼のご冥福をお祈りいたします😔
楽しかったけど…期待値には全然届かず。 MCU作品のスケールが基本...
主役はもちろん完璧ではない、しかし・・・うーん
クールじゃない!
王位を世襲する国であり、国際問題には非干渉主義。そして高度に発展した文明をあえて隠し、後進国だと思わせておいて侵略を防ぐというユニークな国ワカンダ。リアリズムのかけらもないが、どことなくニンジャの国のイメージを持たれていた日本を思わせる設定だと思った。移民も受け入れないし、希少な金属ヴィブラニウムを加工して文明の粋を追求する姿勢はバブル全盛期のようだ。
黒人のカルチャー、主にアフリカ由来のものを集めて構成した映画で、とにかく出てくる人物のほとんどが黒人というおよそ見たことのないストーリーは、世界的に大ヒットしているそうで、「クール!」のひとことで受け入れられた、シンプルなムーブメントに見える。しかし、これはマーベル・シネマティック・ユニバースの中でも「マイティ・ソー」と実は同じ構成の映画である。
どこかで見たことがあるようなお話を、全部黒人のキャスティングで撮っちゃっただけのことなのに、すごく大げさにウケているようにあおられて、見に行かないと時代に置いて行かれるような気持にさえなっていた。もともと、特殊メイクで原形をとどめないほどに加工された映像からは、その役者が黒人かどうかいまやそれほど重要ではないと思える。その証拠に、本作に(素顔で)出演しているアンディ・サーキスの存在がある。
彼は、普段は特殊メイクを施され、素顔がスクリーンに登場することのないスーツアクターのような存在だ。なのにこの映画では数少ない白人のキャストとして暴れまわっている。素顔で。顔の露出に関してはむしろ黒人が多すぎて女優の何人かは区別が付かないほどキャラがかぶっているほどである。アメリカの映画が大作ほどダイバーシティ=多様性を謳うのも、そのほうが国際的な映画マーケットでウケるから、ヒットするからだそうで、現実のアメリカ社会を反映したものではなく、世界戦略の一環に過ぎない。
だからあえてこの映画に言いたい「クールじゃない!」と。どうしてこの映画がこんなにウケるのか理解できない。こきおろすほどでもないが私には普通の出来の映画に見えた。
以下、気になったことをいくつか書いておく。
(ネタバレですご注意を)
・ところで主人公がブラックパンサーに変身して戦う理由がよくわからんのだが。
・赤いドレスを着た女性が長い槍で戦うシーンはまるで「最期のジェダイ」振付師が同じ人なのか
・劇中にアベンジャーズのキャストはほぼなし。あれだけ豪華にコラボしまくった「スパイダーマン・ホームカミング」はすべっていたのに。オリジナルキャストで勝負する姿勢はいさぎよし。
・高度な文明の発達は、主人公の蘇生に得体の知れない呪術なのか、儀式なのか、医療なのかとにかく説得力なさすぎるでしょ。雪に埋めるって、アフリカであり得るか?
・マーティン・フリーマンの役どころはエージェント・コールソンとかぶっている。
・ とにかく黒人の豪華キャスティング。うれしすぎる。特にスターリングKブラウンはさすがの演技力。
MCU最強最高‼️
今や世界最高のフランチャイズと化したMCUの中でも、1作目の「アイアンマン」と並び1番好きな作品です‼️アメコミ史上最初の黒人ヒーローであるとか、キャストのほとんどが黒人で占められているとか、そういうこと以前に一人の男が真の国王として成長していく人間ドラマとしてヒジョーに良く出来てると思う‼️ケンドリック・ラマーによるスタイリッシュなサウンドトラック‼️韓国・釜山を舞台にした007ばりのスタイリッシュなカジノ・アクション‼️それに続くスタイリッシュなカーチェイス‼️ブラックパンサーのスーツを筆頭に、数珠型の超小型デバイス、ガントレットを始めとするスタイリッシュな小道具の数々‼️クライマックスの "ワカンダの王座" を取り戻すためのキルモンガー軍vsブラックパンサー軍のスタイリッシュな大戦闘シーン‼️戦闘機ロイヤル・タロン・ファイターによるスタイリッシュな空中戦‼️悠久の自然とテクノロジーが調和したスタイリッシュなワカンダの美術‼️故郷への憧憬が強いが故に、悪に染まってしまったスタイリッシュなヴィラン、キルモンガー役のマイケル・B・ジョーダン‼️夕暮れの中で絶命するラストは名場面‼️スタイリッシュに作品の "明るさ、快活さ" を担うレティーシャ・ライトのシュリ‼️「王とは何か?」「国のためにどう生きるべきか?」と自問しながら真の王へとスタイリッシュに成長していく主人公ティ・チャラ役のチャドウィック・ボーズマン‼️ラストの演説シーンもホント素晴らしいです‼️物語の背景にあるスタイリッシュなアフリカ文化‼️もう全てがスタイリッシュで超クール‼️それらを1つの作品の中に結実させたライアン・クーグラー監督の演出がアカデミー賞作品賞にノミネートさせ、アメコミヒーローアクションとしても、人間ドラマとしても比類なき傑作を誕生させております‼️それだけに続編というか、チャドウィックの訃報は残念でした‼️ワカンダ・フォーエヴァー‼️‼️
ワカンダフォーエバー
かっこよすぎる!世界観もよし。
ヴィランが良い
ブラックと言えば、ブラックリスト♪
ウィンター・ソルジャーに続き、まるでブラックリストを見ているかのような見応え。潜入捜査のような前半パートは見ていてウキウキするばかり。意外にも、ハイテクな装置が沢山登場して、すごく楽しい。我が国よ、永遠に!が、ちょっと滅入ってしまったけど、部分部分では結構面白く見れました。
期待していなかったけど、序盤の引き込み方が素晴らしく、もうその時点で結構満足。民族っぽい、自国の文化が強い、他の作品とはかなり遠いストーリーを想像していたが、「キャプテン・アメリカ」に近しいものを感じて、すんなりと見ることはできた。何度も言うように、前半パートはかなり興奮したし、ブラックパンサーというキャラクターがこれぞ、〈ホンモノのヒーロー〉と思え、他のヒーローとは違う熱量を感じられた。
ただ、これまたウィンター・ソルジャーと同様で、真面目すぎるがあまり、退屈することも。MARVEL作品とは違う、かなりの別物。いや、これはこれでいいんだけど、子ども心をくすぐる物語ではないよなぁと。ブラックというだけあってダークだし、少し受け入れ難い。後半になると、自国愛のようなものがより強くなって、ちょっとキツい。スーパーヒーロー映画としては、面白みに欠けるかな...。
しかしながら、チャドウィック・ポーズマンのブラックパンサーは凄まじいもので、この役に全身全霊であることがひと目でわかる。世界各国、特に黒人にとって彼は偉大なるヒーロー。いや、ヒーローを超えた神のような存在。こんな素晴らし役者を亡くしてしまったことが、悲しくて仕方ない。彼の偉業を見るだけでも、すごく価値のある作品です。
単独作品よりも、他のヒーローと絡む方が面白くなりそうなブラックパンサー。今後のアベンジャーズとの関わりが楽しみです。そしてついに、インフィニティ・ウォーへ!
普通に面白い
アフリカの小国が実は超科学が進化した王国だったという話。ありえない話をありえるかもと思わせるのはまーすごいかも。民族衣装来てオイオイとアフリカンな掛け声かけながら、超最新戦闘機に乗ってるの、笑える。
悪くないのに飽きる
2022 191本目
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