「ずっと笑えるお祭りバカ映画」マイティ・ソー バトルロイヤル サブレさんの映画レビュー(感想・評価)
ずっと笑えるお祭りバカ映画
上映日に観に行った人たちから「神々のコント」と評価されていて、そんなわけないだろうと懐疑的な姿勢で観に行ったら確かに神々のコントだった。ソーってこんなおちゃらけたキャラだったっけ?ロキはすでにアベンジャーズでドヤ顔爆弾矢キャッチとかビターン!ビターン!とかあったから今更なんだけど。
もう、初っ端からコント。いや、ジョークを言うほど余裕があるということはわかるんだけど、笑わせる姿勢が強すぎる。前作では真面目にシリアスでダークな雰囲気でやってたはずでは?面白いから一向に構わない、むしろもっとやってほしい!
笑えるシーンを上げると枚挙にいとまがない。しかし、笑いを押さえながらも、きちんとかっこいいシーン、決めシーンも忘れないのがこの映画のすごいところ。まず、回想シーンでヘラが戦う画は、まるでレンブレントの絵画のような美しさ。柔らかな光と強い影がスローモーションで移ろう様子にはほれぼれしますよ。あそこはPVで何度も見直した部分。本当に美しいし、かっこいい。
ソーが雷でバチバチいわしているところも忘れてはならない。長髪を切っていつもの格好でもないけれど、それが逆にクリス・ヘムズワースの素体が持つマッシブさを強調させているように見えた。だからこそかっこいい、「雷様」。
ヴァルキリーが花火を背景に歩んでくる姿もいい。ロキが救世主面をして現れるのも最高だ。そして、バナー博士は、あれは二回目だろう!
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