「これからのマーベルへの期待と不安をこめて」マイティ・ソー バトルロイヤル テツさんの映画レビュー(感想・評価)
これからのマーベルへの期待と不安をこめて
試写会での日本語吹き替えでまず鑑賞(字幕はモチロン見るけど、日本語吹き替え?うん、天海祐希がミニオンズの悪役にしか聞こえないんだよ笑)〈字幕でも鑑賞。字幕の方がソーがしっかりしてるし、ミニオンズ感もなく楽しめた。吹き替えは明るいノリに変えすぎだと思う。やはり吹き替えは私には合わない〉
笑えるシーンも多く〈劇場は笑っていたが、2度目は笑えない。そこまで笑えるノリか?という疑問も出てきた〉(ハルク見たときのロキとか笑)ムジョルニアを失ったことで雷神としてのアクションを今までとは別の形で発揮するソーのアクションも盛り上がるので良しとする〈字幕で見たときの方が格好良く見えたのはなんでだろうか?サンダーして雑魚をバッタバタ薙ぎ倒す姿は見応えアリ〉
また、過去作とのリンク点(アベンジャーズ2など、あとはハルクに叩きつけられるソーはロキの再現だろうしね)、原作のオマージュ(傘を叩きつけて変身とかは原作からだろう)などもファンとしては嬉しい〈あとはマットデイモンか笑〉
ただ、ヘラの圧倒的さを魅せるために今までのスリーウォーリアーズとかが一瞬で処理されたのは良くも悪くもか
ラグナロクが主題のため、仕方ないがそれがなんとも…(あ、あとシフは?シールドと一緒にいるのか?)
また、ダークワールド後からオーディン追放してああなる冒頭の展開は物語をスッキリ見せるのにはいいが、ある程度脳内補完が必要かと(ダークワールド辺りから言動は良くない方向だったとはいえさ)〈ロキの腕が上がっていたらしいが、それでもオーディンよ…腑抜けになって親バカなのだろうか?この辺、吹き替えだと入ってこなかったのはなぜだ?〉
ニューヨークに来たことによるドクターストレンジの登場(そして腕が上達していてビックリ)この辺もワクワクするので良いですね~(MCU世界でのリンクが広がるのは良いこと)〈この辺は特になし。満足〉
ヘラの登場により、絶望感を漂わせるかと思いきや、別の惑星でのグラディエーター状態により、笑いと明るさが出てくるので重たくなりすぎないのも評価はしたい
(これが無かったら無かったでどうなるのか見てみたかった気もするけど。まあこれがないとガーディアンズと世界感繋がらないしなぁ。←訂正:コレクター繋がりはある)〈字幕だと違和感なく入れたが、あの惑星をこれからもMCUで生かせるのか?はビミョーか〉
アスガルドを壊滅させるでないと勝てない、などこれまでのマーベル作品でも倒し方が複雑というスッキリしないというか。(今までもなんとも言えない倒し方は多々していたけど→ストレンジ然り、アイアンマン然り)〈これに関しては字幕で2回目だと受け入れたがそれでもウーン(゚-゚)そもそもラグナロクを始めるあの存在とはなんだったのか?その辺もよう分からんしな〉
ソーの格好良さは出てたし、ロキもカッコイイアクションあったりしてたけど、もう一歩!絵だけで決まる!みたいなシーン欲しかったなぁというのが正直なところかな(スタークで言うとハルクバスターとかパーティープロトコルみたいな。キャップだと2の演説はカッコイイし、バッキーとの一騎打ちとかかな。アントマンだと最後の戦いか。アベンジャーズだと3人でのビーム攻撃とか)〈字幕で見返すとラストの移民の歌合わせでのアクションは格好良かったかもそれでも倒し方がイマイチなのでウーン〉
要するにソーの戦闘のおけるパワーの持ち味が生かされて、敵を一時的にでも良いので圧倒するような場面は欲しかったかも。ヘラが劇的に強いのは分かるが、辺境の星に飛ばされムジョルニアを失いグダグダボロボロな彼が一矢報いるようなさぁ(サンダーしたけどそこまででは…)
ソーが片目及びムジョルニアを失ったり、ロキが恐らくテッセラクトを持ち出してたり、エンドロール中のサノス?の舟などこれからのマーベル作品に楽しみと若干の不安を残したのかもしれない。
〈ロッソ兄弟に頑張っていただきたい〉
そして、ジェーンとの別れは割とアッサリ。(~ウルトロンの時のノロケはどうした!)など割愛した部分も多い。前述のオーディンの件含め割愛したことで物語の展開に速さは出るが、脳内補完というか色々あったんだなぁと無理矢理納得するしかないというか…うーん。〈まあ、要するに今までの登場キャラがほぼ割愛されて新キャラやロキ、ハルクに専念されたのでテンポはあがったけど、過去作を観ている者からすると…みたいな点はある。ここはシリーズものの宿命でもあるし〉
見直してみて分かったが、要するにアスガルドも銀河系の星の1つであり、そこからビフレストで繋がる9つの世界の守護者であり(地球ではそれを神としている)、宇宙航行で行けると(ザンダー星で補給すれば行けると。つまりガーディアンズとは繋がれると)
どこかのレビューに書いてあったが、ソーを肉体的に丈夫で特筆的に強い宇宙人とすればあの星で簡単に捕まったのも納得だろう。
字幕で見て再評価しよう。とりあえず〈字幕で観て、少し評価は持ち直された。吹き替えは二度と見ない。それでも今までとテイストを変えて、今までのキャラを簡潔に処理し、新たなテイストと様々な展開で、ある意味では色んなモノをぶっ壊した(今までのテイスト的な意味も劇中の壊されたモノ的な意味も含めて)のは良くも悪くもである。〉