「続編としてのクオリティを遥かに凌駕した、ご機嫌なノリの快作」ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス ぐうたらさんの映画レビュー(感想・評価)
続編としてのクオリティを遥かに凌駕した、ご機嫌なノリの快作
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またも彼らはやってくれた。懐かしのナンバーを散りばめたご機嫌なノリは相変わらず。続編モノの定石としてストーリーをワイドに広げ、謎のままだった父子関係、さらに全宇宙を揺るがす秘密さえも解き明かしていく。
単に底抜けに明るいだけではない。彼らが最高なのは、誰かが悩みを抱えていると、それに気づいた仲間が全力でフォローし合うところ。互いに「しょうがねえなあ」と憎まれ口を叩きあいながらも、悩みや悲しみは自ずと豪快に吹き飛ばされていく。出身も生い立ちも、育った星の環境や外見、何ひとつ違う彼らが織り成す、まさに多文化主義のパレード。このシリーズを観ていると、「アベンジャーズ」とは比べものにならない自由な価値観と出会えるのだ。
いたずらっ子のようなノリで弾き出すジェームズ・ガンの演出も相変わらず波に乗っている。後半、あのキャラに焦点が当てられたのもたまらないものがあった。世界は口に出さない無骨な優しさで満ちている。さようなら。そして、ありがとう。
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