「埋もれた英雄」ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
埋もれた英雄
大義の為に命を投げ出した英雄達の物語。
もう既に出来上がってる世界観の裏側を描いたような作品。
グッと熱いものが込み上げてくる。
脚本は実に爽快で…って事ではなかったが…デススターの地図を奪還しに行くまでの紆余曲折が少し長かった。
だけど戦闘が始まってからは息つく暇がない。見所のオンパレードだ。
各種戦闘機はもとより、戦闘機乗り達の気質や戦艦の重圧など、これぞSFの醍醐味と胸がワクワクしっぱなしだ。
中でも引き絵の威力ったらない。
星を丸ごと存在させてしまう説得力が、SW全体の世界観を何倍にも実感させてくれる。
惑星のようにボンヤリ浮かび上がるデススターの異様さといったらないっ。
これは遠い銀河の物語…
その銀河に想いをはせてしまう。
ダースベイダーの凶悪さが際立っていて、フォースの威力が絶大であるって事に身震いした…。そしてフォースは中国4千年の歴史を持ってしても習得し得ないものなのだと、ドニーの死が告げる。
気の力との隔絶を宣言したかのように思えた。
にしても…ダースベイダーの目はあんなに丸かったかなあとボンヤリ思った。
そしてレイア姫がレイア姫だった!
吹き出すくらい似てた。
ただ…「これが希望です」とニコやかに喋るのはいかがなものか。
その前に惑星ごと消えたであろう主人公達の死に様が目に焼き付いている。
決して容易な作戦でなかったであろう事は周知の事実であったのではないのかと思う。
あれでは、散りゆく命が浮かばれない。
皆の命を繋いで、紡いでいった希望が尊いものではなく、結果としての価値にしか評価されないように思え、悲しかった。
だけど、とても見やすくて王道な脚本だっ
た。
追記
あのレイア姫ってCGだったの??