劇場公開日 2016年12月16日

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「エピソード3.5~3.99?!!」ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー TTTさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0エピソード3.5~3.99?!!

2016年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

エピソードⅢからⅣまでの空白の20年間のうち、Ⅳの正に“直前”を描いたストーリ仕立てになっていて、主人公のジン・アーソの幼少時代の悲しい出来事を大人になった自分が回想として思い出すシーンから始まり、帝国軍から逃げ出しているうちに反乱軍に合流するが・・・という展開。
この作品の特筆すべきところは、何といってもエピソードⅣに忠実に近づけた点。このローグワンの続きであるエピソードⅣの公開は今から39年前。もちろん当時出演していた人物は既にお亡くなりになっていたり、高齢になっていてとてもじゃないが出演できない。そこで必要になってくるのは、当時出演していた人物像とほぼ同じ容姿の“そっくりさん”なのだが、その“そっくりさん”が何とそっくりなことか!その類似ぶりに「まさか39年の時を超えて出演したんじゃあるまいな・・・」とまで思わされるほどだった。そして当時を象徴する人物として絶対外せないのが、やはりダース・ベイダー。この時点でダース・ベイダーは全盛期(エピソードⅣ~Ⅵで衰えている)なので、ローグワンでの活躍を期待していた所・・・正に予想通り・・・いや、予想以上の活躍っぷりと恐ろしさに思わず恐怖心を抱いたほどだった。1983年公開のエピソードⅥ「ジェダイの帰還」以来、実に33年ぶりのカムバックとなったが、その圧倒的な存在感は健在だった。そして、この作品中で最も重要なのが、惑星破壊兵器「デス・スター」だ。1年前に公開したエピソードⅦで、これの破壊力の遥か上を行く、“星系”破壊兵器の「スターキラーベース」が出てしまったことで、デス・スターの破壊力の低さが露呈してしまった。しかしこの作品に出てきたデス・スターの破壊力はスターキラーベースよりも凄まじく、その迫力は見てる側にもおぞましいほど伝わってきた。もしも今、この地球にデス・スターが攻撃してきたら・・・なんて思ってしまうほどの破壊力であった。そしてラストはエピソードⅣの10分前と聞いたが、自分的には1分前なんじゃないかと思うくらいギリギリまで引っ張ったのでびっくりした。自分的にはこのローグワン、SWシリーズのエピソードとするなら「エピソード3.5~3.99」と名付けたいほどだった・・・。
1年前に公開したエピソードⅦ「フォースの覚醒」は、(自分的には)内容があまり良いとは言い切れず、正直ルーカスフィルムを買収したディズニーには失望していたが、この作品のしつこいくらいの高度な再現度に、ウォルトディズニーの本気が見えたような気がした。この完成度の高さなら、2017年末に公開予定のエピソードⅧ「(副題未発表)」にも期待できる・・・と思った。
最後にちょっとした情報を・・・この作中のあるワンシーン(6、7秒くらい)に、SWシリーズでは絶対に欠かせないあのR2-D2とC-3POのコンビが出てきます!どのシーンで出てくるのかは・・・その目で確かめて下さい!
長文大変失礼致しました。

てぃ