BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアントのレビュー・感想・評価
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童話の映像化。それ以上でもそれ以下でもない。
日本語吹き替え版を鑑賞した。スピルバーグが自分で監督をした作品というのは,現在 34 作品で,製作総指揮という立場で関わった 57 作品の方が遥かに数が多い。この作品は昨年公開された「ブリッジ・オブ・スパイ」に続く監督作だというので期待して見に行ったのだが,見事に肩すかしを食らわせられた。
童話作品として原作があるものを映像化したということで,まさにそれ以上でもそれ以下でもない作品であった。巨人の部分はほぼ全てが CG であり,人間は主人公の少女一人だけという状態がかなり続いたのだが,前半は一体何を見続ければいいのか途方に暮れたというのが率直な感想であった。CG は流石に最先端なのだろうが,未だに人間を違和感なく描き出すまでには至っていないということが痛感された。そればかりか,少女が最初に羽織っていたキルト1枚さえ,CG になるといきなり作り物めいて見えてしまうのには落胆させられた。
脚本は,非常に奇異なものであった。夢の国の出来事を解決するのに現実世界の力を借りようというのである。イギリスが舞台なので,まあ笑っていられる話だが,これが日本に舞台を変えたりしたら,きっとサヨクの連中が発狂してしまうに違いない。子供向けならではのおならネタも,絵本で見るなら笑っていられるが,実際にリアルな映像としてみせるのはどうなのよという気がした。そもそも,あのラストシーンはどういう意味なのか,本当に訳の分からないまま放り出されてしまった感が酷かった。大人が真面目に見に行くものではない。トトロでも見るつもりで行かないと私のように肩すかしを食らってしまうだろう。
役者は主人公の少女はなかなか好演していたが,吹き替えがまた本田望結の初挑戦というのに目眩がした。子供が子供を演じてそれらしくて好感が持てたのは,「ファインディング・ドリー」でドリーの幼少期を演じた青山ららくらいのもので,声の演技に幅が乏しく,一本調子なのがどうにも不満である。他の役者の吹き替えをベテランの声優たちがやっているので,却って際立って気の毒であった。
音楽だけは素晴らしく,John Williams がいかにも彼らしい曲を書いていただけでなく,特に英国風にヘンデルを思わせるような宮廷音楽を多数書いていたのが非常に印象的であった。
演出は,良くも悪くもスピルバーグらしさが全開であった。予告にも出ていた巨人が街中で身を隠すシーンは,カメラ目線で見れば完璧に思えるが,数十m後方から見た人がいたらバレバレであり,いかにもその場しのぎの演出が目立った。ディズニーは,これでまたディズニーランドのアトラクションを増やすつもりなのだろうが,何だか,そのためにスピルバーグが下請けに使われているような気がして仕方がなかった。でなければ,いよいよスピルバーグも宮崎駿のようにロリコン化してしまったのだろうか。どっちも勘弁して欲しい。
(映像5+脚本1+役者2+音楽5+演出4)×4= 68 点。
小さな少女の巨(おお)きな夢
ロアルド・ダール原作映画って、思えば僕はほとんど
観てない(『チャーリーとチョコレート工場』すら)。
理由は『なんとなく合わなそうな気がするから』だけだが
今回はスピルバーグ監督作品という肩書きに惹かれて鑑賞。
……したのだけど。
ううむ……残念ながら……やっぱ合わなかった。
嗚呼、僕も薄汚れた大人になってしまったのか……。
(↑ずいぶん前からじゃね)
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劇場に子ども連れのお客さんがいなかったので
ハッキリ言えないのだけど、これ、たぶん大人が
観るよりは子ども達の方が楽しめるのではないかしら。
いや別に子どもでなくても、
おならネタや妙チクリンな言葉ネタで笑えたり、
女王様のお城での暮らしや豪華な料理を夢見たり、
そういうイノセントな夢や笑いが響く人なら
この映画は最初から最後まで楽しめるのではと思う。
欧米的な笑いのセンス――例えばドロドロのスライムまみれ
になる姿で笑えるとか――をお持ちならなお良い。
いちおう舞台も現代なので(軍用ヘリが登場する
お伽噺って結構ユニーク)、観賞後、「ホントに
巨人がどこかにいるかもね」とお子さんに話すのもアリ。
巨人がロンドンの夜の闇に紛れて移動するシーン、
鏡のような水の中で蛍のように舞う“夢”を捕まえる
幻想的なシーン、そして“夢”の倉庫など、
ファンタジーらしい素敵な映像もある。
それに、終盤とかはホロリと来てしまう部分も。
独りぼっちの少女と、ちょっとワガママだけど心優しい巨人。
巨人が語るソフィーの将来の夢はとてもとても
綺麗だけれど、同時に、楽しい子どもの夢の時間も
いつかは明けてしまうという哀愁に満ちていた。
(あのタイトル文字の色も、きっと
夜明け前の空の色だったんだね)
ラスト、ソフィーの声に静かに耳を傾ける
巨人の優しく柔らかな表情は忘れ難い。
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しかしながら……ここからが汚れつちまつた自分の意見。
この映画が好きな方は無視しちゃってくださいな。
きっと観客(特にメインターゲットだろう子ども達)を
退屈させない為だと思うのだが、ソフィーの家庭環境や孤独を
大して描かないうちにササッと巨人の国へ話が移るので、
いよいよ巨人の国へ!という興奮や
ソフィーと巨人が繋がっていく展開が弱い。特に
ソフィーの孤独を描かなかった影響は最後まで尾を引く。
そもそも巨人がソフィーを拐った理由も割とワガママなので
「あんまりフレンドリーじゃないなオイ」と思ってしまい、
スッとBFGを受け入れられなかった所もある。まあ、
お伽噺や絵本じゃザラにある展開だとも思うけど。
終盤の宮殿での長々したシーンも……まあ、ハイソな人々が
お下品で規格外サイズの巨人に戸惑う様子を笑えば
良いのだろうが、残念ながらほぼほぼ楽しめず。
巨人の国でのクライマックスも、そんなに大人の観客を
興奮させる作りも目指してないだろうし、盛り上がらず。
また全体的に、興奮や緊張は少なくのんびりした物語
ではあるので、ちょっと眠い。“夢”獲りのシーンから
倉庫での隠れんぼシーンまでは特にキツかった。
あと
・中盤のあのシーン……ちょっと戻るの早過ぎない?
それに毎回ソフィーがあんなことしないか心配。
・悪い巨人9人衆は醜悪さが生理的にキツい。
怖いけど憎めないキャラ……でもない。ストレートに嫌。
とかとか。
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綺麗な映像や終盤の感動シーンは良いけど、
あまりにイノセントな展開やゆったりテンポが
自分には合わず。うーむ、イマイチの2.5判定で。
<2016.09.17鑑賞>
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余談:
『DOOM』の……いや何でも無いです……。
おとぎ話
心がほっこり
Disney×スピルバーグということで初日に鑑賞しました。あと予告に後押しされたのも事実。
想像していたストーリーとはいい意味で違って、良かったです!ソフィが可愛くて、BFGの言いまつがえ(笑)が可愛くて!あとコーギーちゃんが可愛くて可愛くて、、、(^^)
映像がとても綺麗でした!特に夢の国のシーン!
巨人もそこまでビジュアル怖くないので子供でも楽しめる作品かと思います!
個人的にはプップクプーとお化けきゅうりを1度食べてみたいですね、、。
あと、もう少しBFGの過去の男の子の友達の話とかなんで夢を与えてるのとかそのへんが説明されてれば★5かなぁと思います!
夢と勇気を持たせてくれる、そんな映画でした。
非常につまらない。
「BFG」2D字幕版で鑑賞。
※「怒り」鑑賞後に鑑賞。
〈あらすじ〉
心優しい巨人と、孤独な少女の友情物語。
◎良かった所
・巨人がリアル。
・映像がとにかく神秘的で綺麗。
・ソフィーが可愛い。BFGの言葉の言い間違えが面白い。
・緑色の液体を飲んで、お尻からぶっ飛ぶ所が面白い。
・終盤で、悪い巨人を捕獲するシーンは凄かった。
◎気になった所
・観る前は、スピルバーグ監督なので、期待していました。しかし、予想外につまらなかった(^^;
・何の前触れもなく、夜の町に巨人が現れて、他の町の住人も気づかないのが謎。
・ストーリーも意味がわからない部分も多いし、説明不足。
・感動が欲しかった。
~まとめ~
・正直イマイチでした。(^^; 映像は綺麗で、巨人はリアルだし、インパクトはありましたが、中身がとにかくつまらなかった。(>_<)
ん~残念!!
観終わって温かくも切ない気持ちに
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