「【リビア、ベンガジで2012年に起きた武装勢力によるアメリカ領事館襲撃事件の全貌を描いた実録ドラマ。脚本が粗いが臨場感溢れる戦闘シーンは見応えがある作品。】」13時間 ベンガジの秘密の兵士 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【リビア、ベンガジで2012年に起きた武装勢力によるアメリカ領事館襲撃事件の全貌を描いた実録ドラマ。脚本が粗いが臨場感溢れる戦闘シーンは見応えがある作品。】
■2012年9月11日、リビアのベンガジ。武装した一団がアメリカ大使がいる米国領事館を制圧して館内の者たちを襲撃する。領事館付近に待機するCIAに雇われた民間軍事請負組織・GRSのメンバーは、すぐさま事態を把握。
待機命令が下されるも、傍観できないと銃を手にして領事館へと向かう。
◆感想
・リビアでカダフィを斃す革命が起こった後に、各国の大使館員はその無秩序な状態を察し、大使館員を引き上げさせていた。
だが、アメリカのみはベンガジに秘密裏に設置していたアネックスを残し、彼らをGRSのメンバーが守っていた。
ー 今作でのCIAのチーフのボブの”秘密裏にしている施設”と言う理由で、母国に支援を頼むタイミングが遅すぎる。事実、彼は命からがら帰国する際に、GRSのジャックに”済まない”と詫びている。-
・それにしても、そんな状況のベンガジにクリストファー大使を送り込んで来る米国の判断ミスも観ていて腹立たしい。
ー 今作では描かれないが、彼は領事館でイスラムの支持者たちに襲われた際に、放火され窒息死している。又、何故にイスラムの支持者たちが暴徒化し、襲って来たかも今作では上手く描かれていないために、歴史を知らないと混乱すると思う。
今作で、ちらっと描かれている通り、アメリカで製作された映画”イノセンス・オブ・ムスリム”がイスラム教を侮辱するモノだとして、一部のイスラムの支持者たちを暴徒化させたのであるが、そこが巧く描かれていない。ー
<今作は、たった6名でアメリカ公館を守った13時間を描いているが、マイケル・ベイ監督の脚本が拙く、非常に分かりにくかった作品である。
だが、流石破壊王マイケル・ベイ監督の戦争アクションは非情なまでに戦慄する臨場感あふれる出来栄えである。
今作は、総合的に見ると、今作が日本での上映がスルーされたのも分かる作品である。>