Anniversary アニバーサリーのレビュー・感想・評価

色々な人々の生活に触れていくたびに、忘れていた「やさしさ」を取り戻した気がしました。
オムニバスで、広がり、狭さ、ゆったり感、スピード感など全体としてバランスのとれたいい映画です。リアルな台湾（台北）描写が好きでした。

最初から中盤は、ちょっと涙ぐんだり、寂しい気持ちになるけど、最後はホッとして、少し幸せな気分になる映画でした。
細かいところで突っ込むところはあるけど、全体的によかったです。

同じテーマで作って、こんなに違う？てぐらい、それぞれの監督のテイストが前に出てて楽しめた。15分程度なのに、1話ずつの凝縮感がすごかったなぁ、と。
ここで俺の色を出してやる、的な意気込みを感じるというか。
いい意味でのバラバラ感で飽きさせないし、(賛否あるらしいけど、実験作も素直に楽しめたよ)ラストにちゃんと繋がる気持ち良さあるし。

出演者も豪華だし、先入観で観ないのはもったいない一作。

内容には触れずに感想を・・・
5つの短編で構成されるオムニバス映画ですが
各作品の差が激しい・・・

1作目：★x3.5
ももクロの玉井さんがチョイ役で出てきます
映画館でも感動で泣いている人がいました
笑いあり、涙ありでしっかりと作られた内容で普通に楽しい

2作目：★x0
旅行記のような内容
殺意を覚えるくらいつまらない・・・

3作目：★x2
乃木坂46の子が主演
星新一のショートショートの世界の様な内容かな？

4作目：★x2
老夫婦を描いた内容でとても雰囲気が良い作品、ちょっと単調

5作目：★x2
リア充爆発しろ！って感じの作品、女子ウケしそう

平均すると2点弱ですが、全部を複合して繋げた時に
ちょっと劣る感じがするので総合評価★x1.5で

沼津に行きたい子供と万引き犯の話、台湾の案内人と彼女を被写体にショートムービーを撮る映画監督の話、毎日を記念日に設定する女子高生の心の話、年配の男女が思い出を振り返る話、売れない芸人とデザイナーのカップルの恋愛の話、この5話の主人公達が交差するエピローグからなるオムニバス。

1、4、5話目はわかりやすくてストレートで悪くない。2、3話目は狙い過ぎで、2話目は単体でみたらイマイチ、3話目は単体でもイマイチだしエピローグにも不要な感じ。

トータルでみたら暖かい気持ちになれる悪くない出来かな。