「大丈夫、大丈夫。」ぼくは明日、昨日のきみとデートする ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
大丈夫、大丈夫。
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原作も設定もまるで知らなかったので、観るまではもちろん
よくある若者同士のラブストーリーだと思っていた。配役を
見てもそんな感じだし、監督が三木孝浩だけどどうかなぁと。
驚いたことに今思い出しても泣ける。自然と涙さえ出てくる。
なぜだろう。もうだいぶ経つのに忘れられない、この切なさ。
これほどの余韻を残す作品に出逢えたのは久々である。え!
まさかこの作品で…というところが映画ならではの面白さだ。
ちなみにこのおかしなタイトルはまったくその通りなのだが、
絶妙なタイミングで表示される(ほぼ中盤)。それが何を意味
するのか、さほど分かり辛い話ではないがラストまで延々と
明かされていく想い出につい自分の過去まで反芻してしまう。
「君の名は」同様に今作で使われるテーマ音楽が素晴らしい。
青いまま枯れてゆく~、あなたを好きなままで消えてゆく~、
大丈夫~大丈夫~、などほぼ全てが彼女を代弁している歌詞。
今この出逢いを大切にしよう、一分一秒を大切に生きようと
思わせてくれる映画はラストでもうひとつの物語を語りだす。
小松菜奈が見せるその表情に観客は立ち上がれなくなるのだ。
(カップルで観ていた男の子が泣いてる姿が印象的だったな~)
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