「小ネタと勢いで楽しむための映画」レディ・プレイヤー1 リリさんの映画レビュー(感想・評価)
小ネタと勢いで楽しむための映画
『レディ・プレイヤー1』は、細かいことを気にせず勢いで楽しむための映画だ。 リアルタイムで見た当時も、小ネタ探しに深入りせず、ただその世界観に身を任せたからこそ楽しめた。強いて言うなら『シャイニング』くらいは見ておくと、より深く味わえる瞬間があるだろう。
ただし、日本作品に関連する要素は、間違っても原作っぽさを期待してはいけない。人気のあるコンテンツを調べて登場させただけのもの割り切って見るべきだ。ガンダムやメカゴジラが登場しても、そんな動きせんやろと思うこととなる。
(横になっているであろうメカゴジラは兎も角、ガンダムはモーションキャプチャだから仕方ないだろという人も居るかも知れないが、ビームサーベルをあのように持つことはあり得ない。)
まぁ 見た目のクオリティ自体は高いと評価出来る分全然マシではある。
VRの利用方法や世界設定には、無理があると感じる部分が多々ある。
現実で道路のど真ん中でプレイしている人が居るかと思えばリクライニングシートに横になりながらプレイしてたり、普通に狭い部屋でプレイしてたり、深く考えれば突っ込みどころ満載だ。しかし、そんなことを気にして見るのは負けだ。この映画は、リアルもVR世界の中だ位の気持ちで楽しむものだと割り切るのが正しい。
ストーリー自体は浅く、複雑な展開や深いテーマを求める人には物足りないだろう。それでも、気楽に楽しむにはちょうどいい塩梅だ。映像の派手さと小ネタの散りばめ方で押し切る勢いは、この映画の最大の魅力と言える。
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