「SF映画の新しい領域へ!」レディ・プレイヤー1 こっこさんの映画レビュー(感想・評価)
SF映画の新しい領域へ!
スピルバーグはもうとっくに過去の人だと思っていたが、こんなにフリ切れた様なブッ飛んだ作品をまだ創るエネルギーが有ったのだと知り、恐れ入った。
近未来設定にも関わらずリアルな世界観、世界中の人気キャラをこれでもかとブッ込んで、それでも破綻しないストーリー展開、そして『夢見る事を失ったら、娯楽映画は廃れていく』と言う強いメッセージ性を感じた。リメイクや続き物、ヒーロー同士の内輪揉め等、観る前から見当が付きそうな、当たり障りの無い無難な凡作が席巻する現状に『それで良いのか?!』と鋭い刃を向けられた気がした。役者も、無名の若者を多く起用している点にも、彼の意気込みを感じた。
この一作で時代が変わるとは言わないが、現代の保守的な映画世界が失ってしまった物を、改めて思い起こさせてくれる、素晴らしい作品だと思う。又、未見の方は2Dを是非お勧めします。3Dは2度目以上の方じゃないと、確実に酔います。ご注意を。
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