「今から30年後位の特殊な地域の世界」レディ・プレイヤー1 akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
今から30年後位の特殊な地域の世界
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バーチャルリアリティとはどういうものかについて現在で最新の説明になっているような気がする。
もちろん、トレーラーをいくつも段重ねにしたような安っぽいアパートが立ち並ぶ居住区などは悪夢でしかないが、リアルな1980年代の延長上にこの世界はあるのかもしれない。
1970年代から活躍するスピルバーグが、50年の老成を経てかなりマニアックな作品を作ったという印象。「リンカーン」のような重厚さとは無縁で、11歳から17歳くらいのガキどもが、発展方向を間違え始めたバーチャルリアリティ運営会社と、今は亡き創始者が埋め込んだという三つの鍵を探す闘いをする物語。
ベースにあるストーリーは、わりと大人向けのものだ。少年期にゲームにのめり込み、人間関係をうまく構築できなかった創始者が、バーチャルリアリティで人々をたのしませる世界を構築した。その後継者となるにふさわしい人物を探しだすというもの。
私はゲームをまるでやらないのでVRに関してはピンとこなかったが、たぶんこれからの子供達には必要な映画なのかもしれない。
かなりスピーディな展開だ。トラックの中でのログインなど「マトリックス」を彷彿させる世界観もあるのだけれど、バーチャルワールドは、リアリティあってこその世界だという当たり前の結論に至る。
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