「設定が受けいれられれば面白い(んだと思う)」レディ・プレイヤー1 :Ηякさんの映画レビュー(感想・評価)
設定が受けいれられれば面白い(んだと思う)
今から20~30年先の未来。
子供から大人まで、多くの人々がVRの仮想世界“オアシス”に魅了され、そこに時間を費やしていた。
→現実世界で働いている人もいるけど、1日のほとんどをオアシスで過ごしている人も…
(彼らは何を糧に現実世界で生活しているんだろう?)
世界一技術が進んだ都市…に広がるスラム街(?)にはコンテナを積み上げただけみたいな粗末な家が建ち並んでいる。
→貧富の差が激しいということらしい
(でも格差社会なのはともかく、それだけ“進化”した都市に廃車山積みの地域ってある?)
スラムに住む主人公は、家では居場所がなくて、廃車と瓦礫の山の中に拠点を構えて毎日そこへ通っている。そして1日のほとんどをオアシスで過ごす。
ところで、仮想世界“オアシス”で人々はただ過ごすのではない。今は亡きオアシス創始者が《仮想世界に隠された3つの謎を解いた者には、莫大な遺産と“オアシス”そのものの権利を授ける》という遺言を残した事で、誰もがその謎を解こうと躍起になっている。
(まるで“大航海時代”の始まり!ONE PIECE、お好きなんですか?)
それは個人にとどまらず、会社をあげて謎解きに取り組む企業まで現れている。
→オアシス運営会社を追う、業界第2位の会社みたいだけど…
(努力の方向性は合ってる?)
主人公はオアシス内の友人たちと、謎に挑むが…
---
“はるか先の未来”でもなければ“他の惑星”の話でもない…という設定が、少し中途半端なように感じました。
(どうしても自分が生きている世界と比べてしまうので…)
日本に馴染み深いと思われるものが随所に出てきますが、映画の時代設定で10代の登場人物がそれらを知っているのか…と考えると、ちょっと怪しい気がしました。
(いや、有名所は未来まで受け継がれるてるのかな?)
あと、仮想世界慣れしている(はずの)主人公が、オアシス内で出会って間もない相手に本名を名乗ったり、恋に落ちたりするのは、ちょっと軽率だったような…
(今まで大丈夫だったの?)
そもそも仮想世界での見た目:“アバター”は髪型や体型、性別など全て自由なので、オアシス内でのヒロインが同世代の女子…という展開ではない方が、個人的には良かったです。
→その場合、ラストが変わってきちゃいますが…
と、色々書きましたが、この設定に慣れるか受けいれられれば、面白い映画だと思います^^;
ポップ/サブカルチャーは詳しいに越したことないけど、かじった程度でも登場するネタは有名所が多いようなので、多分大丈夫。
(他の方のレビューを見たら、気づかなかった/分からなかったネタも沢山ありました)
大丈夫…だとは思うんだけど、世代が下がるごとに分かるネタが減るので、学生さんやお子さんがいる場合は3Dで観た方が(ノリ重視で)良い気がします。