劇場公開日 2018年4月20日

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「2018年ベストかな」レディ・プレイヤー1 rakoponさんの映画レビュー(感想・評価)

5.02018年ベストかな

2018年5月2日
iPhoneアプリから投稿

子供の頃、スピルバーグ監督作品、および彼が世に送り出した作品を見て映画にハマった。

E.Tで宇宙人との出会いに憧れ、恐竜の生命力に心打たれ、インディアナ・ジョーンズの冒険に手に汗握った。
マーティと共にデロリアンに夢を託し、クリスマスにはギズモが欲しかった。

それから様々な映画を見た。
私にとって映画とはやはりハリウッドで、多感な時期に見たたくさんの映画によって価値観を醸成されたと言っても過言ではない。
原点はスピルバーグだった。

そんな私にとって、この映画は涙と感動なしには見れなかった。
贅沢を言うならば、2部作品にできなかったのかと思う。
バックグランドや登場人物一人一人を掘り下げる余地はあった。
ストーリーも突っ込みどころはある。

ただ、スピルバーグのアドベンチャー作品は、合理的なストーリーや濃密な人物描写を楽しむものではないこともわかっている。
子供の頃に感じた、ただ純水に「楽しい」という感情。
ワクワクして、かっこよくて、温かい。

この温かさもポイントだったりする。
彼のアドベンチャー作品は、ヴィランズもどこか間が抜けていて面白い。
ほんと、子供にも安心して見せられる。

CGを駆使した最新のSF映画でありながら、全体にどことなく感じる80年代のノスタルジックな雰囲気。
観賞後の胸をいっぱいにする爽やかな気持ち。
この味付けはスピルバーグにか出せない。

スピルバーグを必要としている人はまだ多くいる。
彼の描く人間ドラマも大好きだけど、またこんな童心に帰らさせてくれる映画もぜひ見たい。

世の中に楽しい映画は溢れているけれど、それでも、やっぱり、貴方の作品が好きなんです。

rakopon