「ちょっと気になる…」レディ・プレイヤー1 キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっと気になる…
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久しぶりに待ちわびたスピルバーグ超娯楽SF作品。確かに冒頭からびっくりするほどの80年代POPSと懐かしキャラと小ネタ満載でテンションは上がりまくる。ただ、物語は今ひとつ飲み込みにくかった。
本当に主人公ウェイド達は「現実だけがリアル」というハリデーが残したメッセージの本質に辿り着けたのか。ラストにハリデーが見せる、安堵とも切なさとも取れる笑顔の意味は。
映画という仮想空間でまさに「何でもできるOASIS」を創造し続けてきたスピルバーグ自身がハリデーに投影されているのは明らか。彼のメッセージは、決して「ガンダム対メカゴジラ、アガるーっ!」っていうキャラ祭りでもなければ、「ヴァン・ヘイレンやっぱりノれる!」みたいな懐古主義でもないだろう。
第3の試練をクリアした後、契約書へのサインでも最終的な正解を出したウェイドだが、結局すべてただハリデーの過去のアーカイブから謎解きをして、自分たちの遊び場を守っただけという風に見えてしまう。
あと、なんで案内人の声とハリデーの相棒オグデン・モローの声を同じ山寺宏一にさせたのか。(字幕版もサイモン・ペッグが声をやってるのかな?)ちょっと匂わせ過ぎでオチが分かってしまう。
まあ、隠しキャラ(イースターエッグ)探しで何度でも見たくなる作品なのは、確かなんですが。
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