「クリエイターへの心温まるメッセージ」レディ・プレイヤー1 SP_Hitoshiさんの映画レビュー(感想・評価)
クリエイターへの心温まるメッセージ
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すごく感動した。
一見ありきたりなストーリーだが、スピルバーグの、これからの時代を担うクリエイターへのメッセージがたくさん隠されている映画だと思った。
第1の試練では、ときにはみんなと逆の道を行くこともクリエイターには大切、ということ。
第2の試練では、自分の殻を破る勇気を持つこと。
隠されたメッセージとしては、キューブリックやスティーブンキングくらい、対立してまでも自分の作品・世界観にこだわりを持っているか、という問いかけ。
第3の試練では、結果を出すことだけを目的にしてはいけない。過程を楽しむことが大事。そして、作品とは、そこに作者の隠されたメッセージを読み取るものだ、ということ。
最後のオチは、人間の想像力は素晴らしいものだが、ときにはリアルも大切だということ。そして、人付き合いが苦手な人間でも、自分の長所を見つけることができれば、偉大なことをなしとげられる、ということ。
全体の作品のメッセージとしては、優れたコンテンツ、人気のある世界観を継承するのにふさわしい人間は誰なのか、ということを問いかけている。
スピルバーグの作品はもちろん、スターウォーズにしてもガンダムにしても、こうした問題をかかえているビッグコンテンツは多く、普遍的な課題だ。
そこには作品に対する愛がなくてはいけない。そして、決して儲け主義に走ってはいけない。読む人、観る人の気持ちを忘れてはいけない。ましてや、お金儲けの道具として見てはいけない、そんなメッセージを感じた。
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