劇場公開日 2018年4月20日

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「この結末の選択こそがスピルバーグ?」レディ・プレイヤー1 ハニーバジャーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0この結末の選択こそがスピルバーグ?

2018年4月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

昨今の映画界が、3Dなどの体験するアトラクション化していっている流れを受けてのスピルバーグ御大の出番。
青春娯楽活劇。楽しすぎるキャラクターパレード。わかりやすいシンプルな勧善懲悪。長尺にもかかわらず飽きさせない様々なアイデア。申し分ないエンターテイメント作品でした。

で、結末のお話なんですがね。あ、以下ネタバレです。
ネット社会とどう向き合っていくか?というのは映画に限らず、いろんなところでのテーマとなっているわけですが、そこはスピルバーグさん、「ネットもいいけど、やっぱりリアルが充実して無いとね」という、まあ普通というか古めの結論でお茶を濁して終わってました。
こんなに楽しげにネットゲーム社会を描いてたのに。
10年ほど前の「アバター」がすでに「苦しい現実なんかより、楽しいバーチャルの方でも良くね?」といってるのに。

まあ、こういう先端とは言えない、ちょっと古めの価値観こそ、スピルバーグが大衆娯楽のど真ん中に存在し続けていられる理由だと私は思うのです。

あとかなり個人的で、共感を得られるかわかんないんですが、ジョン・ウイリアムズ以外が曲をあてたスピルバーグ作品って、なんだか薄味な印象がしちゃうんですよね。臭みが無いというか、コブシが効いていないというか。

それにしても、今年のスピルバーグは働きすぎw

ハニーバジャー