「スピルバーグからの遺言」レディ・プレイヤー1 snake666さんの映画レビュー(感想・評価)
スピルバーグからの遺言
恥ずかしながら、劇場でスピルバーグの映画を観るのは「インディジョーンズ クリスタルスカルの王国」以来。
久々に観て思ったのはスピルバーグは終活に入ったなという印象。
画面の隅々まで散りばめられている数々の映画ネタやアニメネタ、さらには音楽ネタまで40代中盤から50代中盤あたりまでの方々にはど真ん中直球ネタのオンパレード。
若い方にはこーしたネタがどう響くか興味あるところだがドンピシャ世代の自分は最高の接待を受けた感じだ。
見た目は情報量の多い迫力のVR世界が描かれているが、その根底には現代社会に生きる人々に対してのスピルバーグなりのメッセージ(遺言)が詰まっている作品だなと思った。そして何よりスピルバーグらしい作品だったなと。個人的に自分が好きだった頃のスピルバーグ作品ってこの感じだよなって思わせてくれた仕上がりだった。
「バックトゥザフューチャー」のアランシルベストリによるスコアも作品の盛り上がりに貢献していた。
スピルバーグが後世に残したい、映画への想いがたくさん詰まった素晴らしい一本だった。
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