ダンケルクのレビュー・感想・評価
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さすがノーラン
待ちに待ったノーランの最新作。
試写会が当たったので一足先に見てきました。
1時間半くらいしかないんだけど30分くらいに感じた。全体的に言葉はそんなにないんだけど、映像と音が凄すぎてもう圧巻だった。
ノーランとハンスのコンビはもう毎度の事ながら凄すぎてもう言葉が出ない‥
自然と体に力が入る音楽と映像の連続。
そしてノーランぽいカメラワーク。ファンにはたまらないです!!笑
トムハーディーはかっこよすぎた。
なんか最後は自然に泣いてしまった。
全体的に文句はありません!
でもいうとしたらインターステラーは超えれなかった気がする。ジャンルが違うし比べるものじゃないけど!!ノーランの中ではって事で。
あと2回は絶対見よう。
1回しか見ないよって人はダンケルクの戦いについてちゃんと知ってから見た方が良さそうです。
圧倒的な映像体験
ノーランの舞台挨拶付きプレミアにて!監督の要望でなんとフィルム上映もしてくれました!ノーラン様様です。
ノーランはCGに頼らない。などの宣伝はよく見かけるが、ほんとにリアリティってそこまで変わるの?と思うかもしれません。本作は、CGでは作り上げることができないかもしれないほど、とにかくリアリティを追求しており、舞台が戦時中であるというより、自分が戦場にいるという感覚なのだ。
新しい映像体験、いや新しい体験ができる。アトラクションのような最高の体験ができるのだ。
本作は、戦争映画ではあるが戦闘がメインではなく、戦場からの脱出劇、救出劇がメインとなっている。そのため悲惨な描写もなく、ノーランらしい、観客に楽しんでもらいたいという想いが表れた作品になっているのではないか。残虐な描写が苦手な人でも安心して鑑賞できる。
戦争という絶望的な状況でも、兵士たちが感じていたのは希望なのだ。その勇気ある一人一人の兵士の姿、市民の姿に希望をもらえるはずだ。
また、ノーラン作品ではキーとなるのが時間である。本作については、その時間が「生死が関わる、有限なもの」として重要な役割を果たす。そしてサントラは全て時計の針の音。その音は錯覚を使って常に上がり続けるような音など、様々な工夫をしたそうだ。そのこだわりぬいた音楽によってもどんどん引き込まれて行く。
何度も、「まるで戦場にいるような感覚」という感想は見るが、まず戦場にいるということがエンタメとして成立しているのだろうか?ただただ怖いものになっていないのも素晴らしい。特に、トムハーディーが演じる安心感のあるパイロットとともに回る空の旅はとにかく美しく、迫力のある、最高の経験だった。
キャスティングについてもノーランはまた新しさを見せてくれた。いつもは豪華キャストでのストーリーであるが、今回は若い人にも身近に感じてもらいたいということで新鋭の俳優を起用したということ。もちろん彼ら以外に、ベテラン俳優も出演しているが、そのバランスが絶妙だった。安心感のあるベテランと、フレッシュな新人。
最後に、この作品にあるストーリーといえば脱出ただ一つ。つまり、“考えるな、感じろ”系だ。だから、みている間はその一瞬一瞬を体感すれば、面白いものになるだろう。
観客が戦場に放り込まれる地獄映画
DUNKIRK 第二次世界大戦海辺の町ダンケルクに追い詰められた40万人の兵士が「陸」「海」「空」3方向からドイツ軍の総攻撃を受けながら脱出を図る大傑作アクション。観客は97分間地獄の戦場に放り込まれ攻撃から逃げ惑う1人の兵士となるのである。今作に心を休める時間など存在しない。
とにかく強烈なインパクトを受けた映画!3つの時間軸で3つの物語が同時進行する。時計の音とサントラを合わしたハンスジマーのスコアが印象的で、劇中一切緊張感を途切らすことの無い演出で観客の予想を遥かに上回る絶対に忘れられない体験が出来る。
セリフもドラマも主人公もいない。正しく戦争のリアル。計算通り圧倒的な没入感で体感型映画を実現させた。ある時は陸で逃げ惑う兵士、ある時は海で溺れる兵士、ある時は空で戦う兵士、観客は休む間も無く次から次へと登場人物の疑似体験を要求される。
本物の空中戦、船の沈没、陸での戦闘、などCGを使用しない実写の凄みを自分の目で体験してもらいたい。顔の映らない敵、セリフを排除した演出など数々の名作を参考にし、一貫性を持たせた今作はクリストファーノーランの集大成である。その為にも今作を是非ともIMAXの70mmで見てもらいたい。
ただただ戦場に放り込まれる感覚
ノーラン監督が戦争モノ??
意外だったので、すごく興味がわきました。
私の世代だと、スピルバーグ監督が戦争モノを撮ったときの衝撃が蘇るのですが、
なかでも『プライべート・ライアン』は凄まじい上陸シーンが見所の一つでした。
本作は逆に、陸から船に向かって逃げるので、そのあたりの違いも楽しみ。
…ただ、戦争モノは観る前から心が痛く沈むので、かなりの覚悟を必要とします。
しかも、よりによってIMAX!
IMAXで撮影した映像なのだから、IMAXで観るのが一番なわけですが…ド迫力の映像から逃げられそうになく、正直、観るのが怖かったです。
でも、この歳まで平和に生きてこられた私の、せめてフィクションの戦争ぐらいは見ておかなければいけないという義務感のようなものと、
映画を通してノーラン監督が伝えたいメッセージも気になるので、思い切って応募しました。
幸い、監督の映像への美意識が行き届いているので、グロシーンが無いのが唯一の救い。(^^;;
むしろ戦闘機ごと見る空は美しい。
ただし、緊張感はアトラクションなみ!
死亡フラグ立ちっぱなしの、ものすごいストレスを強いられて、変な汗をかきます。(←更年期のホットフラッシュでは御座いませんww)
砂浜で受ける爆撃は、隠れる場所もなく敵から丸見え。
ただ地面に伏せて、運を天に任せるしかない。
敵機が飛び去った後、起き上がれる者と、起き上がれない者。。。
ストーリーは、陸・海・空の群像劇なのですが、「ん?なんだ?これ」とつまずくような小石があちこちにあって、
徹底的にリアルな映像を追求しながら、この雑なばら撒き方のギャップにハマって、まんまと監督の手の内に。あぁ嫌だ。
戦場へ向かっても、戦争とは全く関係の無いことで命を落としたり。
何度も何度も苦労して、時には姑息な手を使ってでも逃げようとする者がいる一方、助かる者は何もしなくても助かるし。
だからと言って、神目線で戦場の愚かさを描いている風でもなく。。。
ただただ、いろんなシチュエーションの当事者に立たされる感覚です。
とくに民間の遊覧船で救助に向かう親子のパートは、観た人と「あそこのあれは、ああだったのかなぁ?」と語りたくなります。
逃す為に犠牲になる人の多さも衝撃でした。
船の乗組員はもちろん、従軍看護師も。
なかでも印象的だったのは、序盤の土嚢バリケード兵士の複雑な表情。
逃す為の防波堤になる任務って…。と考えさせられました。
そして、トム・ハーディの安定感!!ww
どんな状況に陥っても自暴自棄にならず、任務を遂行して、最後の最後まで的確な処置。
空軍パイロットの鑑でした。
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