ダンケルクのレビュー・感想・評価
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がきーん、という音が夢に出てきそう
これが戦争の姿。圧倒的スケールで描かれる、真実の物語。
【賛否両論チェック】
賛:過酷な戦火の中、命を助けるために奮闘した人々の姿に、戦争のむごたらしさや命の尊さを教えられるよう。重なり合う重厚なストーリーや、圧倒的なスケールでの描写も見事。
否:急な銃撃等、思わず驚いてしまうシーンも多いので、苦手な人には向かない。
第二次大戦下、実際に起きた救出劇。その模様が、“1週間”“1日”“1時間”という3つの時間軸が重なり合いながら、重厚に描かれていくのが印象的です。
そこで浮き彫りになるのは、情け容赦ない戦争の悲惨さと同時に、自らの犠牲をいとわず、同胞を助けるために奮闘した人々の姿です。命の儚さや尊さが伝わってくるようです。
さすがノーラン監督だけあって、その描写にも圧倒されます。是非劇場でご覧になってみて下さい。
ラストが勿体無い。
はじめに断っておくが、今回私はIMAXにて鑑賞した。
今作は同監督の「メメント」ほどではないが、時間軸が入り乱れていて、慣れていない人は混乱するかもしれないと感じた。
冒頭から気をぬく暇がほぼなく、クライマックスがどこかは観る人によって異なると思う。戦争映画としてはクローズアップしての人体破壊描写はなく、それ目当てで行くと、物足りなさを覚えるだろう。
洗練された音楽効果も相まって全体を通して閉塞感があり、兵士たちと同じ心境を味合わされる。それゆえ小型船団が到着するシーンでは、臭い泣かせ描写がなくとも自然と涙が溢れそうになった。この感動にはケネス・ブラナーの好演が一役買っていると思う。
さて、肝心のラストだが、少し駆け足で終わらせた感が否めなかった。「ラストとして描くことは描いたしこれでいいよね?」的な。これは作中でほとんど人物のバックグラウンドが語られなかったことに起因するものであると思われる。
バックグラウンドが語られなかったことで、テンポの良く、中だるみがなかったのでトレードオフといったところだろうか。
だが、ラストで帰ってきた兵士が毛布を配る老人に「よくやった。」と言われ、「ただ生き残っただけだ。」と返し、老人が「それで十分だ。」と言うシーンは安っぽさが溢れ出ていて激しい嫌悪を抱いた。
ラストのワンカットが非常に余計な物だったと個人的に強く思うが、これに関しては是非劇場でお確かめ頂きたい。
最後に、本作はIMAXで鑑賞するのとしないのとで、大きな差があるので、鑑賞に際しては前者をお勧めする。
ノーラン史上最も観やすい作品(時間的に)
まず何よりIMAXの画力と轟音が最高!この時代に映画館でこそ観るべき作品を世に送り出し続けるノーランの姿勢に拍手
物語はほぼ無く状況の描写に留めたことでノーラン最大の弱点である冗長さが緩和されソリッドなサスペンスに仕上がっている。その反面ノーランの「理論的・理性的(に見える)演出の中で完全にエモーションに振り切る」瞬間も損なわれ個人的には食い足りなさを感じた
いわば『インセプション』のクライマックスのカットバックを全編にわたって繰り広げる構成。防波堤の一週間とか海の一日とかの違いはあんまり効果的に描けてなかったと感じた。やっぱり空のドッグファイトが白眉。スピットファイアのカッコ良さといいトム・ハーディの目だけで語る感じといい最高
「映画史に残る傑作」みたいなテンションではなく「ノーラン作品で一番短くて観やすい作品」というテンション。巷で言われるような疲労感は俺には無かった。これ観やすいよ
ラストカットの素っ気なさもよかったな。チャーチルの演説の言葉の勇ましさとは対照的なトミーの虚ろな表情でノーランは何を語ろうとしたのか
ノーラン作品では『ダークナイト』『インターステラー』が特に好き。次いで『インセプション』。ほんで『ダンケルク』という感じ。『バットマン ビギンズ』『ダークナイト ライジング』も好き
今すぐ観に行ってほしい戦争映画
大失敗作以外の言葉がない
戦争映画故に伝えたいことが一切なく、それでいて観客に何かしらの感想を抱かせることもない、星1つすら不要。
脱出する兵士、海から救出を試みる海軍、民間船、空軍による支援、これらを同時に描こうとして見事に大失敗している。
爆撃がきたら伏せるだけの海岸シーン。
軍の船での脱出シーンはひたすら沈没して脱出を繰り返すだけ。
民間人がなぜ自分の船を軍に徴用さらることを拒み、自らダンケルクへ救出へ向かったのかも全く描かれていない。
しかも救出に向かった民間船のクルー(船長の息子)は頭を打って死ぬ。
いやいやいや、笑い話でしたっけこれ?
戦争だー、空軍かっこいー、助けに向かわねば!からの階段転げ落ちて死って…なんのために来たの?なんのために死んだの?ギャグなの?
しかも兄弟もなぜか急に察して元凶の男を許そうとしてるし…
心理描写がとにかく下手くそ過ぎてどうしようもない
こんな駄作中の駄作をよくもまぁ女性も楽しめるだな言ったなぁほんと
誇大広告もいいところ、1300円で観れたことを差し引いてもゴミ
見る価値なし!
いわゆる『脱出劇』
ダンケルクという場所においての撤退戦が第二次世界大戦序盤で起こったということは、ヨーロッパの人達からすれば学生時代の歴史の勉強での一つの常識なのだろうが、日本だと、世界史を専攻しないと全く存じ上げない地名であり、出来事である。
自分は単純に監督であるクリストファー・ノーラン作品だと言うことだけで、しかも監督が推奨するIMAX上映を大枚はたいて観てみようと思った次第だ。
ストーリー内容は他レビュー既出であるからここでは触れない。大まかに三つの場所でのそれぞれの話の流れを群像劇風に、しかしおのおのが後半クロスしていく形で収斂していくという展開である。それぞれの登場人物のバックボーンは余り触れていない。ということはあくまでも今正に、この海岸から対岸のイギリスへ逃げるというその一点に集約されることになる。そして、敵方である独軍も表立っては登場しない。戦闘機や銃での攻撃はあるのだが、あくまでもカメラの被写体は英兵のみである。
ただ、少々観づらくしているのが、話がクロスする際、ちょっとだけ巻き戻して場面転換しているので、所々話がこんがらがってしまうのが難点である。そうでなくても欧米人の顔の区別がつきづらいのに、同じ戦闘服、油に塗れた顔等々で、誰が誰なのか見落としてしまう。それに輪をかけて前述の通り、戦闘機でのドッグファイトと、海上での救出劇がクロスする中で、戦闘機から観た船、船から観た戦闘機、そこのカメラワークというか編集が、多分意図したのだろうけどしかしなんだかもたついてしまう感じが否めない。多分巻き戻しが相当後ろまで戻ってしまう為、概視感が残ってしまうのが原因なのではないだろうか?
ドラマ性もあまり強調しないように制作されているのも今作の特徴だろう。なるべくリアリティを追求することに重きを置いた結果として、山らしい山が感じられず、ただ、『淡々』というイメージに包まれてしまう。
まぁ、日本軍での『天皇陛下万歳』よりも、こっちのほうが余程人間味があって共感を得たのだが(上手く知恵を使い、嘘をついても救出船に紛れ込む事とか)、やはりノーラン監督はSFを摂って欲しいと改めて願う作品であった。
IMAXで観る理由もあまり感じられなかったのが残念である。
戦場で生き延びるということ
実際に戦場で戦ったことはないので想像でしかないのだけれども、実に忠実でリアルなのではなかろうか?ダンケルクの戦いという史実を、あるところで切り取った断面を、ただ忠実に再現するという作風。おそらくイデオロギーや主観といったものをできるだけ排除して、また余分な脚色はしないというスタンスで、恋愛だとか伏線とか、あるいは英国(アメリカ)万歳的なものは無いので物足りなさを感じてしまう方も多いのではなかろうか。
戦争には、こと一人の若い兵士にとっては、戦う理由も、正義も、勝敗も何も無い。何をしてもただ生きて帰りたいだけ。それだけ。歓喜する国民と新聞を読み終えた主人公の、何とも言えない表情のギャップが作品をより深みのあるものとしているような気がする。
ダンケルク
いい意味でやられたって感じの映画
排除
映画館で観るべき
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