「実は大した事が起きてない」ダンケルク 佐ぶさんの映画レビュー(感想・評価)
実は大した事が起きてない
見せ方は巧いので最後まで観れてしまうのだが、よくよく考えてみると大した事は起きてない。脱出作戦というとキスカのようなドラマチックな展開を予想していたので拍子抜けしてしまった。
調べてみると、包囲していたドイツ軍がドイツ軍側の事情で手をこまねいてて、普通に1週間ぐらいかけて撤退してる。大量の民間舟が助けたというのも誇張があって、実際は沖合の大型戦艦までピストン輸送が主だったという。どうも国民を鼓舞するために美談に仕立てたものだったらしい。
派手な戦闘もないし、ドラマチックな脱出作戦もなしで、ここまで観られる映画を作るクリストファーノーラン監督の凄みを感じるけど、やはりもの足りない。
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