「死に忖度はない。」ダンケルク ヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
死に忖度はない。
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戦争は国のイデオロギーの戦いの結果、国民に死が降りかかる。互いの正義のぶつかり合いの最前線にいる人間には死が降りかかりそれは誰にでも平等である。戦争で誰が死ぬか。敵、味方、関係無い。ただ運が良かった。それだけ。死には忖度がない。その中で生きるか死ぬか分からない状況下で、生きようともがく、悪あがきする話だと思った。
でも、それが生きるって事なんだと思う。
イギリス兵が助けに来てくれた少年を(事故的にとは言え)殺してしまった場面がこの映画を象徴する場面だと思う。
死の不条理さ、普遍さ、平等さ。個人は関係なく存在する死。
それに抗う人間の話。だから戦争映画で人を殺すのでは無く、救出する、生き残るということを描いていると感じた。
サスペンス描写もドキドキしました。面白かったです。
一点、助けてくれたフランス兵を殺してしまうのはどうかな…。少年の死同様、死の不条理、平等さを描くのは分かるが、彼、主人公助けてくれたし…
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