「排除」ダンケルク たろっぺさんの映画レビュー(感想・評価)
排除
冒頭から一方的且つ連続的な殺戮が彼等と我々を追い立てる。
画面の迫力は説明不要、音楽は無慈悲に秒刻を走らせ、銃声などその他の音響は録音賞を狙える水準にある。
また、把握出来ない人数の役者・エキストラそれぞれが力を尽くしており、個としての主体性やドラマ性が少ない中、目線や呼吸で堂々と魅せた。
だが、歴史に真摯な態度で臨み、戦争映画としてのバランス感覚も冴えているだけに、全編通して山場とも呼べる異常性も予定調和の域に収まった印象が拭えない。
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