「ノーマンによって「ダンケルク」戦争史の傍観者となる一作」ダンケルク 豆腐小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
ノーマンによって「ダンケルク」戦争史の傍観者となる一作
今回のクリストファーノーマンの作品はこれまでとは一線を画していると思う。CGを使わない壮大な実写手法はそのままに、そこには派手で映画的な戦闘演出はなく、英雄もいなければカタルシスもない。106分間とにかく淡々と陸・海・空の戦場を、そして人々を描写し続ける戦争映画となっていた。それゆえにどこまでも戦争のリアリティを観客に突きつけるのだ。最終的に観客は「ダンケルク」戦争史の傍観者となることに成功した作品である。
コメントする