「音の迫力はありました!しかし…」ダンケルク やすゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
音の迫力はありました!しかし…
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映像と音、特に戦場の音に関しては凄い迫力です。
爆撃の音、壁を突き抜ける弾丸の音、凄いです。
固唾を呑むドッグファイトのシーンも凄い!
でもストーリーは…
違う時系列で始まる3つのストーリーが1つに収束していく…あまりにも陳腐。戦場と、そこへ駆けつける空軍の小隊と、徴用された民間の船団(その中で自主的に参加した舟)のお話。内容が薄いです。予定調和で終わってしまうつまらなさだけが残りました。
正直、画面に映される元気溢れる兵隊さんを観ると興醒めしてしまう。実際の兵士はもっと悲壮感に溢れ、絶望の中で生きようともがいているのではないか?痩せこけ死が迫っている中で生きようともがいているのではないか?
音、映像だけの誤魔化しで戦争は語れない。実際の戦場はカッコいいものではない。私は、戦争を経験していません。そんな私がこの映画を語るのはおこがましいかもしれませんが、もっと戦争の悲惨さと愚かさについて伝わる映画にして欲しかった。
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