「コングがまるで高倉健さんに!」キングコング 髑髏島の巨神 さぽしゃさんの映画レビュー(感想・評価)
コングがまるで高倉健さんに!
『キングコング 髑髏島の巨神(2017)』
原題:Kong: Skull Island
※3月に観ました。
(あらすじ)
巨大生物がいる島:髑髏島が発見され、ジェームス・コンラッド(トム・ヒドルストン
)を中心とする探索隊が結成される。島に入った探索隊は、巨大な手形を発見!すぐ、島では神と崇められる巨大なコングが姿を現す。
しかし敵はコングだけではなかった。続々と姿を現す巨大生物を前に、為す術なく逃げ惑う隊員達。しかし、敵はコングなのか?それとも…?
こまけーことはいいんだよ、とにかく迫力あるシーンが観たいんだよ!って方には、うってつけ。
もう、数分でコングが姿を現します!
いいです。いいです。
これからきっと、見せ場と見せ場と見せ場が繰り広げられるんでしょう?
その期待を、裏切りません(笑)
地獄の黙示録的に、ヘリからミサイルがどーん!どーん!
そこにコングがどーん!
どーん!で、ばーん!
地質検査と言う博士(ジョン・グッドマン)をまんまと信じて、隊員達はコングを挑発、おびき寄せるために犠牲になったんです。
しかしなぜだか、プラトーン風味。戦争映画っぽいです。
ジョーダン・ボート=ロバーツ監督って、戦争映画お好きなんでしょうか?
髑髏島、ベトナムっぽい。
あと、コングVS人間だけではなく、コングVS巨大タコ。なんてのも観られます。
あれ?このシーンどっかで観た!
そう、”キングコング対ゴジラ”ですね。
監督って、ゴジラも好きなん?
その疑問は、エンドクレジットで確信に変わるんですけど……。
ところで、キングコング作品のヒロインって、ブロンド→ブルネット→ブロンドの繰り返しなんですか?
”コングの復讐”は未見です。
女優さんのキャラを考えると、その時代の女性像が見えてくるので面白いですね。
キングコング (1933) フェイ・レイ
コングの復讐(1933) ヘレン・マック
キングコング(1976) ジェシカ・ラング
キングコング2(1986) リンダ・ハミルトン
キング・コング(2005) ナオミ・ワッツ
キングコング:髑髏島の巨神 (2017) ブリー・ラーソン
今回はコング(野獣)と、ヒロイン(美女)の図ではありませんでした。
コングは人間に近い感覚を持った生き物ではなく、島を守る孤高の、未知の存在として描かれています。
しかし、島の生き物を助けようとしたメイソンを、認めている節があり。
その道義を重んじる姿、傷だらけになっても島の生き物を守ろうとする姿は、まるで侍でしたよ。
高倉健さんに見えましたもん(笑)
ものすごく、男気のあるコングでした!
敵は自らが作り出すのかも?と、うっすらアメリカ批判をしてみたり、オタクの監督らしく、オマージュシーンが楽しかったり(ゴジラ好きでしょ?エヴァ好きでしょ?あいつは使徒っすよ!松本 零士せんせ好きでしょ?)、反目しながら距離を縮める主人公2人、某サメ映画よろしく名シーンを演じるサミュエル・L・ジャクソンがいたりで、とにかく”面白い映画を作るんだぜ!”という、強い意志が伝わる作品でした。
たまには、こんな作品もいいかもです。
※MIYAVIさんが冒頭ちらっと出演されてました。あの登場シーン、どっかで観たんですよねー。スカイ・クロラ(不確か)?