キングコング 髑髏島の巨神のレビュー・感想・評価
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怪獣映画にとうに興味を失ってたおっさんは本作をこう見た。
エミリッヒ版ゴジラは、「インデペンデンス・デイ」後の過剰な期待からの見事にはしごを足元から外されたことにハリウッドリメイクに不信感を抱かせた。
ギャレス・エドワーズ版のゴジラは、一市民視点からのリアリティとかが完全に言い訳臭く、その姿の見せ方のセンスのなさに、分かってねえ感にがっかりした。
そして庵野版ゴジラは、以上の2作品よりもデキは全然良いものの、妙に日本にしか楽しめない感と、これってゴジラっていうより〇〇〇、とかいう雑音が純日本製でありながらも、怪獣映画としては子供が楽しめない(本当の意味での子供な)ものだった。
そう、ここしばらく子供の楽しむ怪獣映画が存在しなかったのである。
コングについては、P・ジャクソン版はそれなりに「映画」として楽しめたものの、オレにとっては、ギラーミンのジェシカ・ラングで第二次性徴を迎えた身にとって、コングとは「荒ぶる性の象徴」。
そんな「コング」の「怪獣映画」が製作されたという。
純粋な目の少年たち、おおきなコドモたちをしり目に、いまさら荒ぶっちゃっていいの?、と下品なおっさんは4DXの劇場へ。
「キングコング 髑髏島の巨神」
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ハリウッド製の怪獣映画、という意味で特化して言うならば、ここまでのものはこれまでになかっただろう。早々にコング出現。次々に現れる巨大生物。まさしく「怪獣」映画。
映像表現も凝っており、特にヘリコプター撃沈時の第一人称視点などとても緊迫感がある。
だが、映画としては果たしてどうか。
序盤のコングとヘリ小隊との遭遇はかなりアガるものの、そこからのしりすぼみ感が甚だしい。怪獣映画ゆえ、怪獣だすのが使命であり、それはしっかり果たされるものの、その登場理由におっさんは意味を求めてしまい、タコがでようが、蜘蛛がでようが、それでドラマが進まないから徐々に退屈するのだ。
人間サイドも大物俳優がこぞって、良くも悪くも「怪獣映画ゆえの、そこにいるだけの存在」でしか演じておらず、サミュエルはいつものサミュエルで良いのだが、もっともっとイカれてほしい。
ベトナム戦争期の設定、「地獄の黙示録」設定は、ちょうどいい塩梅の兵力、舞台設定であって特筆すべきことでもない。
これぞ見たかった「怪獣映画」、という意見の気持ちは分かるし、こういう画が見たかったという過去作のコピペなどは、とてもバラエティ豊かに行われているとは思う。
だが、年は取りたくないとでもいうべきか、ストーリーやキャラクター設定にもっと深堀りをしてくれないと、楽しめなくなっているおっさんであることを再認識させられたに過ぎなかったわけである。
追記
オスカー獲ったばっかりのブリー・ラーソン。ジェシカ・ラング、ナオミ・ワッツという面々を見てからの、ではないだろう。
出た本人もどうかしている気がするが、役を与えた製作陣もどうかしている。
というか、ブリー・ラーソンで「荒ぶる」期待をしたこのおっさんがおかしいだけだったということか。
「全編クライマックス」という視点で見返したら評価が上がった珍しい作品
本作は2014年の第1弾「GODZILLA ゴジラ」に続く、「モンスターバースシリーズ」の第2弾ですが、私は試写の段階では「イマイチ」と思っていました。興行収入は第1弾の32億円から20億円に下がりましたが、それでも「この作品にしては善戦した」といった評価でした。
ただ、映画通の知人が意外にもかなり前向きに評価していたのを知って半信半疑でリベンジしてみたら驚きました。本当に、かなり良く出来ていました!
試写の際に私はストーリーを重視していたようで、評価できずにいました。ただ、「全編クライマックス」といった純粋なアクション映画と捉えて見てみたら、上質な「ホラー映画」のように画作りと展開が上手く、感心するほど飽きさせない作りになっていたのです。
過去の「キングコング」のオマージュは言うまでもなく、ベトナム戦争関連でもあるので「地獄の黙示録」のオマージュ、監督が好きな「もののけ姫」の要素など、細かすぎて気付かない要素が満載の“映画通の作品”でもありました。
さらに、いま見ると、「キャプテン・マーベル」(ブリー・ラーソン)と「ロキ」(トム・ヒドルストン)と「ニック・フューリー」(サミュエル・L・ジャクソン)の夢の共演というプレミア感も凄いですよね。
この「モンスターバースシリーズ」は、「キングコング」だけ残念と思って心配していましたが、2021年公開予定の小栗旬出演の第4弾「ゴジラvsコング」も改めて楽しみになってきました。
ちなみに、普段はそれほど吹替版の声は気にはならないのですが、(「キャプテン・マーベル」を見てイメージが固まってしまったからなのか)どうしてもブリー・ラーソン の吹替の声には違和感が残ってしまいました。プロの声優か、タレントかは、なかなか奥深く難しい課題ですね。
ビジュアルがあまりに楽しすぎるので全部OK
完全に甘く見ていたが、この監督のビジュアルにはかなり鮮烈なものがある。もちろんそれはコングが暴れ回るVFXを多用したシーンにおいてもそうなのだが、他にもヘリに「テイクオフ!」のサインを出す船上係員のキビキビした動作すら、この監督に切り取らせると実にダイナミックで面白い。ある意味、すべてのキャラクターや要素を持ち駒として的確に配置する才能に長けているのかもしれない。その分、トム・ヒドルストンやブリー・ラーソンは名演を披露することなく、むしろコマとしての参加を心から楽しんでいるかのよう。サミュエル・L・ジャクソンに至ってはもう、このような役柄であることは、出てきた瞬間に(最後のオチまで)だいたい予測がつく。だからこそ楽しめる。久々にこんなサミュエルが観たかった、と誰もが思うはず。ストーリー的には何にも心に残ることはない。でも面白ければ全ていいのだ。ビジュアルでこれほど楽しませてくれるのなら。
ほとんどまるごとクライマックス
客席の近くに白人男性が2人座っていて、帰り道に興奮して盛り上がっていた。「ハリウッド版ゴジラはなかなかゴジラが出てこなくて勿体ぶりやがったが、こっちは15分でキングコング様がお出ましだぜ!コレが正解、コレが正義!」(多少意訳)
自分はギャレゴジが大好きなので、引き合いに出されてディスられると反論したくなるが、確かに本作の出し惜しみしないサービス精神は痛快だ。
戦争が終わっても戦闘を求め続ける軍隊/軍人を揶揄しているようにも見える辺り、決してバカなだけの怪獣映画じゃない。『ルーム』後のブリー・ラーソンが決してコレを選ばなくてもよかったんじゃないかと思わなくもないが、70年代の空気を持ち込んだことも含め、センスと野心と遊び心が詰まった大娯楽作であることは間違いない。
ただIMAX3Dの三列目は目が疲れて大変だった。一方でIMAX2Dの予告編の映像が素晴らしかったので、個人的には2D推奨である。
最新コングが闊歩するジャングルにベトナムの悪夢が蘇る
ベトナム戦争を戦った兵士たちが調査隊と共にベトナムで操ったヘリコプターに搭乗して未知なる領域へと足を踏み入れていく。ナパーム弾でジャングルを焼き尽くす。これはまるで「地獄の黙示録」の再現だし、彼らが得体の知れない怪物に不利な戦いを挑む構図は、ベトナム戦争の悪夢が蘇ったかのよう。最新コング映画が成功した最大の要因は、まず、この毒が効いた暗示的な設定と、何よりも、巨神コングの野卑でマッチョな風貌、これに尽きる。ひたすら人間どもを脅かし、敵でも味方でもなく、まして、美女に恋するでもなく破壊し、大地を揺るがしながら闊歩するその姿こそ、キングコングの理想型。精密に走りすぎた怪獣映像の原点回帰(勿論投入されたのは最新鋭の特殊効果だが)を、心から歓迎したい。
モンスターバースの時代が見えてきた!
怪獣映画のシェアド・ユニバース=モンスターバースがいよいよ本格化。実は2014年の「GODZILLA ゴジラ」からだが、当時はあまり強調されず。でも今作ではしっかり、2020年公開の「Godzilla vs. Kong」の前フリを入れてきた。米国で生まれたコングと、それに刺激を受けて戦後日本で生まれたゴジラが、ハリウッド映画で対決するなんて感無量。
さて本作。巨大モンスターの多彩な顔ぶれが実に楽しい。でも序盤のコングと遭遇したヘリ編隊が、いかにも叩き落としてくださいと言わんばかりの低空飛行を続けるのはいただけない。出会い頭で1機、2機やられるのは仕方ないにしても、残りはせめて100m以上の高度に上昇しようよ。リアルさより派手さ優先なんだろうけど。
部隊を率いるサミュエル・L・ジャクソンが人類最強、いや最狂のライバルとしてコングに対峙するシーンが最高。一番笑ったかもしれない。
これですよーこれこれ!私が映画に求めてるのはー! デカイ!強い!い...
これですよーこれこれ!私が映画に求めてるのはー!
デカイ!強い!いっぱい!
あー楽しかった。
ロキさん強すぎ。隊長暴走し過ぎ。コングのラストバトルアツすぎ!
大作映画にもはや避けられなくなったあの件はもう目を瞑ろう。最後の最後まで楽しかった!
3回目鑑賞日 2019年5月19日
感想メモ
コングが初っ端からヘリコプターを墜落させ放題の大活躍、デカさも増している気がする
サミュエル・L・ジャクソンの演技が良い
ベトナム戦争が終わっても戦いを求めている男
部下の仇をとるという大義名分の元に死に場所を求めているように見える
コングと見つめ合う瞳のドアップに憎しみと闘志を感じて好き
地獄からやってきたリザード、かっこいい
敵もろとも自爆しようと手榴弾引いたやつを尻尾でぶっ飛ばして岩に激突させる、無慈悲
髑髏島の生物が軒並み巨大になっていて良い、デカいナナフシ?みたいなのかわいい
おじさんが家に帰るエンドロールで当たり前に泣いた
「マザーファ…」
以前、レンタルで観ました💿
怪物だらけの髑髏島に、足を踏み入れてしまった人類の話ですね。
今回はキングコングの背景に哀愁があり、動物とはいえ感情を感じます。
ブリー・ラーソンのような美女に優しいのもお約束🙂
最後は家族の仇討ちもすませて、少しは平穏に暮らせるのですかね。
今作ではサミュエル・L・ジャクソンは、最期まで怪獣を憎む役でした。
お決まりのセリフを言う前に、コングに圧殺されてしまいましたが。
何気にシリーズ化されているので、今度続編も観ようと思います👍
深読みしてみた
先日見たゴジラ-1.0に感動した勢いでこの作品を見ようと思った。
モノクロ時代からリメイクされ続け2017年に至ったこの作品、監督の意図を考えてみた。
リアルという観点で思考すれば、巨大なコングを輸送船で運ぶというのは不可能だろう。
だから髑髏島に潜入して命からがら脱出するまでを描いたのは納得できた。
物語の背景にベトナム戦争の敗戦があるのはアメリカ文化を強く象徴している。
それを鑑みれば、この作品はアメリカは変わらなければならないと説いているように思えた。
部下を大勢死なせた大佐 戦争とそのための軍 部隊と指揮官 否応ない選択 敵を倒す以外ない。それ以外何も見えないし、考えもしない。
大佐はアメリカそのものだろう。
作品には中国資本がつぎ込まれているようだが、彼らはこの作品のどこに参画しているのだろう? 資源調査員の一人という以外何もしない中国人女性。冒頭、墜落したゼロ戦から降りて戦うのも中国人役者だが、役は日本人。彼らが最も嫌う日本人役に加え、設定上変更できないこの仕様に中国人が資本する理由がわからなかった。
第二次大戦の生き残りというのは新しい設定だった。同年のヒット作エイリアンコヴェナントと同じ設定だったのは残念だったが、髑髏島に出かける動機は斬新でよかった。
ゴジラとの差は、その巨大生物に襲われたので水爆実験と称しそれを倒そうとしたという設定だ。いかにも西洋的だと思った。
嵐の中、島にたどり着いたヘリ集団。まだ何もわかっていない状況 そこに住む動物たちを無視して投下する爆弾。それに怒るコング。
このアメリカ的やり方に不快感を覚えるが、これこそ監督がしたかったアメリカ文化に対する警告だったと思いたい。指揮官は大佐。彼はアメリカという国の象徴だ。
コングの圧倒的パワーに次々にヘリがやられていくにもかかわらず、退却しないという設定には、ベトナム戦争敗戦というアメリカにとっての屈辱があるのだろうが、2017年の作品ではもっと他に何かなかったのか? または監督はそれほどまでにその執着を描きたかったのだろうか?
今もまだその執着心が消えないアメリカという国。監督はそれを強く主張したかったのかもしれない。
さて、
このコングの存在と地球空洞説を結びつけるのはとても興味深く面白い設定だが、地球空洞説を裏づけるものは何も出てこなかったのは残念だった。
それを巨大生物で表現したのだろうが、根拠に乏しい。
大佐は「部下たちの死が報われなければならない」というが、それには敵を殺すしかないという悲しい考え方を感じた。そのためには全滅してもいいのだろうか? 最後まで変えることのなかった大佐の意志はコングの一発でつぶされたように、監督はアメリカは一度滅びる必要があると訴えているようにも思えた。
大佐の主張「支配者は人間だ」という一部の人間の傲り。
女性カメラマンはコングの心に触れることで意思の疎通が可能なことが伺える。
コングとは大自然そのものだろう。そしてその脅威をオオトカゲなどの巨大生物で例えているのかもしれない。
しかし、
あの原住民たちは何だろうか? 笑わないししゃべらない。巨大生物の脅威におびえ、守り神であるコングに頼っていながらも、相当数の人口を保っている。いつものいけにえのシーンはない。島を出ようとしない。なおさら彼らの役割がわからない。
最後に無事帰還した者の中に、冒頭戦死したとされる大尉が自宅に帰ってくる。
本編フィルムとは違った家族フィルムで描かれている奇跡は、生きているという喜びだ。そのカメラマンはあの女性カメラマンだったのかもしれない。そしてそのままカメラをもらって、そして本人はカブスの試合を見ている。この平和こそ監督が最も訴えたかったことなのかもしれない。
前半ジュラシックパーク、後半モンスタープロレス
髑髏島と呼ばれる未知の島
嵐によって人の侵入を遮られてるというラピュタみたいな設定や、
地球は空洞で、その中には地底世界があり、その中から巨大生物が出てくるという、さらなるトンデモ設定もあり。もはや理屈はどうあれ、さらなる巨大生物を出す気満々の設定である。
髑髏島は、キングコングだけではなく、未知の巨大生物や虫がいたり、不気味な鳥がいたりと、キングコングよりも恐ろしい生き物もいるというヤバいところ。
そこでは人間は無力。
序盤はジュラシックパークみたいな展開。
最後は、キングコングと共闘することにもなり、不気味な蛇モンスターとの戦いも異種格闘技的な面白さもある。
モンスタープロレス見たいなら、面白い映画。
守護神コングと髑髏島からの脱出劇
◯守護神コング
髑髏島の守護神。
原作同様美女と交流する要素あり。
◯髑髏島からの脱出劇
◯髑髏島の生態系
様々なモンスターが出現。
新怪獣スカルクローラー
大ダコオマージュ
◯ マーロウ中尉とグンペイ
マーロウ中尉の帰還
MIYAVI演じる日本兵グンペイとの友情
ハートフル要素
◯絵力と音楽
各シーンの色合いが良く印象に残る。
要所要所でロックの名曲が流れる。
△パッカード大佐
戦争に取り憑かれた男
戦死した仲間に報いることに執着。
コングの抹殺にこだわり部下が多数死亡。
島に巨大生物がいる事を知らなかったとはいえ、
引き際を誤ってヘリ部隊を全滅させるなど
無能すぎる気もする。
この島で、人類は最弱。
原題
Kong: Skull Island
感想
キングコングのリブート作品であり、モンスターヴァースの2作目。
GODZILLAゴジラの製作チームが贈る、最凶、最強、最恐ー最大の王 究極のモンスター降臨!
面白くて好きな作品です。
モンスター映画としての迫力がありますしテンポもいいですし観やすいです。
コングの登場シーン、軍隊VSスカルクローラーは見応えありです。
キャストも豪華でMCUからロキ、キャプテン・マーベル、フューリーが出てます!笑
サミュエル・L・ジャクソンの狂気的な指揮官はハマり役でした笑
マーロウ中尉もいいキャラでしたし、日本からMIYAVIが出てるのも嬉しいです。
コール大尉の無駄死、ニエベスの殺され方は好きです笑
守り神のコングはヘリコプター撃墜、スカルクローラーとの闘いと大活躍でした。
エンディングロールの後もちょっと続きがあり、ゴジラ、ラドン、モスラ、キングギドラの壁画の登場はゾクゾクしました!
※不名誉より死…
※死ね、マザーファッ…
ゴリラ=サミュエル
サミュエルの顔がゴリラに似てる、いやゴリラの顔がサミュエルに似てるが正しいか笑
有りがちな未知の島を調査→デカい未知の生物に遭遇し部隊半壊→ゴリラと大トカゲの喧嘩の最中に人間ほぼ食べられる→ゴリラに助けられながら助けて大トカゲ倒して帰還
内容的には普通なんだが、モナークシリーズに繋がるだけの話にしては迫力が有り、色々笑い所も挟むので最後まで楽しめる作品になっている。キャストも中堅どころを集めて中々良かった。でもやはり最大の見どころ、それはゴリラ=サミュエルでしょうね笑 ここまでサミュエルの顔をディスった映画は中々ないよ
キングコング主催、人命軽視の大怪獣バトル!! やっぱ怪獣映画はこうじゃないとっ♪👍
1933年に公開されて以来、世界中で愛されている怪獣映画の金字塔『キングコング』のリメイク作品であり、有名怪獣たちが一堂に会するシェアード・ユニバース「モンスター・ヴァース」シリーズの第2作。
舞台は1973年。人工衛星により発見された未知の島「髑髏島」を調査するため、米国陸軍の小隊が派遣される。彼らは地質調査という名目で髑髏島の森林を爆破するが、その行為が島の主の怒りを買ってしまう…。
本作の主人公である、元イギリス特殊部隊の傭兵ジェームズ・コンラッドを演じるのは「MCU」シリーズや『ミッドナイト・イン・パリ』の、名優トム・ヒドルストン。
髑髏島を調査する小隊の指揮官、プレストン・パッカード大佐を演じるのは『スター・ウォーズ』シリーズや「MCU」シリーズの、レジェンド俳優サミュエル・L・ジャクソン。
調査に同行する戦場カメラマン、メイソン・ウィーバーを演じるのは『ショート・ターム』『ルーム』の、オスカー女優ブリー・ラーソン。
説明不要、史上最も有名な映画の一つである『キング・コング』。
ジョン・ギラーミンやピーター・ジャクソンの手によりリメイクが行われたり、本田猪四郎がゴジラと戦わせたりと、とにかく何度も映画化されている大ネタ中の大ネタである。
しかし!『キングコング』シリーズって実は一度も観たことない😅
「なんかあれでしょ?大猿が美女攫って摩天楼でウホウホするやつでしょ?」くらいのザックリとした感想しか持っていなかったのだが、ここにきてついに初めてのキングコング体験をすることに!
そんな『キングコング』弱者の自分が本作をどう観たのかというと…。
…めっちゃ楽しかったっーー!٩( ᐛ )و♪♪✨
コングを始めとして、続々と登場する巨大生物たち。蹂躙される米兵。炎と爆炎。ブチ切れるサミュエル・L・ジャクソン。タンクトップがボインボインなブリー・ラーソン。そして日本刀を振り回すトム・ヒドルストン!!
いやもう完璧!完璧なB級モンスター映画じゃないっすか!!言うこと無し!💯
本作の日本版のポスターが最高なんですよね♪怪獣・爆発・原住民。うーん、高カロリー。映画なんて極論全部これで良いんです!!超カッチョ良いぜ!!
多分、原作になった1933年版『キング・コング』とは似ても似つかない代物だと思うんですこれ。
人間に振り回された結果命を奪われるコングの悲哀とか、そんなもん一切ないからね。というか勝つからねコング。んで次なる戦いのゴングが鳴って終わるからね。
うーん、血の気が多いっ!!
一応、反戦メッセージとか、利益のために自然を破壊する人間の傲慢さとか、戦いに取り憑かれた男の狂気とかが描かれているけど、ぶっちゃけそういうのはオマケ。
「”キングコングvsベトナム米兵”!こういうのが観たかったんだろオマエら!!」という監督の叫びが聞こえてきそうな、怪獣映画オタクのだし汁みたいな極濃単細胞映画であります。はい、こういう映画が観たかったのであります!😆
夕日をバックに立つコングのカッチョ良さ、軍用ヘリを次々とたたき落とすコングのカッチョ良さ、傷口を水で洗うコングのカッチョ良さ、大ダコを食いちぎるコングのカッチョ良さ、スクリューモーニングスターで骸骨クローラーをぶん殴るコングのカッチョ良さetc,etc…。
キングコングLOVEが伝わってくる圧巻のコング映画であることは間違いないのだが、実はキャストの演技も良い!
トム・ヒドルストン、ブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン。今やMCU俳優としてお馴染みになったこの3人。この主要3キャストがそれぞれとっても良い演技を披露しており、それが本作の素晴らしさを底上げしてくれていたように思う。
まずトム・ヒドルストン。これまで「デコが広い人」くらいにしか思っていなかったトムヒだが、今作の彼はマジでカッコ良い♪面長のお顔と眼光鋭い眼差しにもうクラクラ💕✨
トムヒが演じたコンラッド。一応本作の主人公なのだが、コングの影に隠れてしまいイマイチ何をやっていたのか思い出せないちょっと不便な存在である。それでもトムヒのカッコ良さと日本刀ぶん回しアクションのおかげでなんとか存在感をキープしていた。
…怪獣映画の主人公は、どうしても割を食ってしまう可哀想な存在。そんな中で、一応存在感を発揮したんだからやっぱトムヒは偉い。前作『GODZILLA ゴジラ』(2014)の主人公なんて、何をやっていたのかマジで1ミリも覚えてないしね💦
次にブリー・ラーソン。これまで「顔の四角い人」くらいにしか思っていなかったブリーだが、今作の彼女はマジで可愛い!タンクトップで走り回る姿はまさに眼福なのであります😍
彼女の演じるメイソンはコンラッド同様、いやそれ以上に影が薄い存在でありぶっちゃけ居ても居なくても物語にはほとんど関係ない。やっぱ『キングコング』には女が必要だろう、というただそれだけで出てきたようなキャラであり、それ以上の役割は無い。
だが、ブリー・ラーソンのキュートさがこのむさ苦しい漢映画の一抹の清涼剤になってくれていた。必要ないけど必要な存在でした。
そして何より最高だったのはやはりこの男、サミュエル・L・ジャクソン!!
恐竜と戦い、鮫と戦い、シスの暗黒卿と戦い、宇宙人とも戦ってきた男の今度の敵はキングコング!ついにくるところまで来たという感じ。
彼が演じるのは戦場以外の生き方を知らない男、パッカード大佐。上官から「悪いけど、帰る前にもう一回任務に就いてくれない?」という電話を受けた時の大佐の表情がたまらない!平静を装いながら、内心では「よっしゃ🙌」と思っているあのニヤリとした目つき。今回のサミュエルの顔の演技は全編通して本当に良かったな〜✨
「マザーファ…」という死に際も潔くて見事。贅沢を言うのなら、最初から最後まで「サミュエルvsキングコング」だけで映画を作って欲しかった。それぐらい見応えありました!
基本はバカ映画なんだけど、太平洋戦争からずっと島で暮らしてきたハンク中尉の手製のボートが、米軍の戦闘機とゼロ戦のハイブリッドだったところに、実は結構ジーンときてしまった。
戦争に囚われた男、戦争を捨てきれない男、そして戦争を捨てた男、この三者の対比が見事だったので、薄味な人間パートも退屈せずに観ることが出来たように思います。
エンドロール後のおまけ映像も「おーー!そう来るか!」というテンションの上がるもので、もう言うこと無し!
これこれ、こういう怪獣映画が観たかったんだよーー😂
あまりにも従来の『キングコング』とはかけ離れているので、オリジナルのファンには受け入れられないかも知れないけど、自分としては大合格💮
ストーリー的に「うーん…」というところはままあるものの、この手のジャンル映画なんだからそこには目を瞑るのが大人の対応というものでしょう。
これまでは断固ゴジラ派だったのだが、今作を観てコングの良さに目覚めてしまった。やっぱ大猿が大暴れするのって最高ですね♪
こんな姿が観たかった
キングコングの登場シーン、その大きさと動きに驚き興奮する。やっぱり大きいということは、それだけで心くすぐられるものがある。
その後も、Monster達との闘いを織り交ぜながら、河で傷を癒やす姿や山に残る手形のシーンなどで、キングコングの大きさを見せつけてくる。
アナログ時代の様々な制限の中で見せ方を競った作品はもちろん大好きだ。しかし、大きさや動きや表情の制限から解き放たれた姿を観てしまうと、これが観たかったんだと認めざるおえない。
この作品は、戦争や経済活動で環境を破壊する人の傲慢さを、キングコングの持つ理性と情動で咎めている様に思え、初代からの時代の流れ感じさせられる。
ただストーリー自体は過去の映画作品のオマージュという名に胡座をかいたつぎはぎのようなもの。サミュエル・L・ジャクソン一人の演技で支えられている。
これなら脚本家は、いくらストライキをしようと早晩AIに置き換えられるだろう。
トムヒがかっこいい
トムヒのスタイル完璧
サミュエル・L・ジャクソン演じる大佐に対してイライラしたから潰された時嬉しかった。
キングコングがメインであんまりトムヒもブリーラーソンもセリフや見せ場がなくてもったいない、、
大怪獣の総合格闘
ド派手なアクション映画
デカい生物がフィールド大暴れしてバーリトゥード繰り広げる様は小難しい事すっ飛ばして見られる痛快エンタメそのものだった。これは映画館のスクリーンならもっと面白かっただろうな。冒頭WW2からのマーロウが日本刀を手に突貫するシーンはロマンとオタク心を刺激した。怪獣系特撮に苦手意識強かったのだがモンスター・ヴァース気になり出した。
こんな上官は嫌だ、
を嬉々として演じるサミュエル・L・ジャクソンが最高です。
夜の湖でのコングとの見得の切り合いは完全にギャグでした。
戦場カメラマン役のブリー・ラーソンがばっちりハマっていて素敵すぎました。
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