劇場公開日 2018年1月19日

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「巨大すぎるスケール。極限状態で光る、兄弟の真の絆。」ジオストーム 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5巨大すぎるスケール。極限状態で光る、兄弟の真の絆。

2018年1月24日
PCから投稿

悲しい

怖い

興奮

【賛否両論チェック】
賛:世界各地の異常気象を圧倒的なスケールで描きつつも、次々に襲い来る困難を兄弟の絆で乗り越えていく姿に、極限状態における人と人との繋がりを感じさせる。サスペンスとしても楽しめるのも魅力。
否:設定や展開はかなりのご都合主義で、ツッコミどころも数多い。

 気象コントロール衛星の暴走ということで、そのアクションスケールはまさに宇宙規模。世界各地で起こる異常気象の描写も、圧倒的な恐怖感で描かれていくのが印象的です。また、そんな異常気象の背後で見え隠れする巨大な陰謀にも、観ていてハラハラさせられます。
 そんな中でもしっかりと描かれているのは、長年いがみ合っていた兄弟の絆の修復の物語です。互いに罵り合いこそすれ、それぞれの心の根底を同じくする2人が、宇宙と地上で共に奔走しながら、陰謀を暴いて絶望的な状況に立ち向かっていく姿は、思わず感動を誘います。
 ストーリーはかなり出来すぎで、ツッコミどころも多いですが、あまり細かいことは気にせずに、世界観にドップリと酔いしれたい、そんな作品かも知れません。

映画コーディネーター・門倉カド