劇場公開日 2018年1月19日

  • 予告編を見る

「とても立派すぎる恥ずかしい映画。」ジオストーム Naguyさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5とても立派すぎる恥ずかしい映画。

2018年1月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

温暖化が進行した近未来、米国主導による国際協力で作られた200個以上の人工衛星ネットワークが地球全体を包み込み、気候をコントロールしていた。そんなある日、その人口衛星が暴走して、世界各地で異常気象や災害パニックが起き始める。

3D VFXで何でもできる時代になったとはいえ、こんなオリジナリティのない映画作って、恥ずかしくないのだろうか?

「アルマゲドン」(1998)+「デイ・アフター・トゥモロー」(2004)+「くもりときどきミートボール」(2009)、しかもジェラルド・バトラー主演ということで、「エンド・オブ・ホワイトハウス」(2013)も加わって・・・。こんな寄せ集め映画は、いかにもむなしい。

あらゆる発想が陳腐なパクリだし、キモとなる首謀者の動機も幼稚。お決まりのハッピーエンドへ誘導するための伏線も二流。かといって地球温暖化への警鐘にもなっていない。

SF的な深みもなく、ほとんど説明なしでスピード展開するのは、パクリ設定であることを認めているから。ただただ自らのプロットに酔っているだけ。

ヘタにリアリティを持たせるから、まるで中身の伴わない平民が、高級スーツを着ているようなバランスの悪さ。

実写でハンバーガーを降らした方がぜんぜんいいよ。「くもりときどきミートボール」の発想の素晴らしさを再評価してしまう。

(2018/1/20 /TOHOシネマズ日本橋/シネスコ/字幕:松崎広幸)

Naguy