劇場公開日 2017年1月21日

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「腕利きの殺し屋ではないだろう」ザ・コンサルタント うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0腕利きの殺し屋ではないだろう

2022年3月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

キャッチコピー「…本業、腕利きの殺し屋」には少々異議あり。

彼は、殺しを生業にして報酬を得ている様子はなく、あくまでも、自衛の手段として武装しているだけであって、その過程で、敵を抹殺していくことも厭わずという基本姿勢。それだけに、勝手に膨らんでいた期待も、見事に裏切られた形になりました。

キャラクターの造形も、なんとも中途半端で、幼少期の育て方や、生まれ持ったハンデ、天才的数学的才能など、素質には詳しく触れているものの、彼がなぜこんな稼業で生きているのか、そして敵を殺す必然性などバッサリ抜け落ちています。

周辺のキャラクターは丁寧に描いてあるので、関係性は上手にストーリーを通じて見えて来るようになっています。その分、敵役の対立軸が弱いので、戦っても今一つ爽快感などは得られません。

ベン・アフレックの久々の当たり役のように評価され、早くもシリーズ化の声も持ち上がっているようですが、はっきり言って、この役はほかの俳優が演じても、かなり面白くなっただろうと思います。例えば、マット・デイモンとか。ジョセフ・ゴードン・レヴィットとか。

2020.9.4

うそつきカモメ