「映画業界では王になれない」キング・アーサー ゾンビさんの映画レビュー(感想・評価)
映画業界では王になれない
「スラムのガキから王になれ!」
いやぁ、いいフレーズ。凡骨配給会社にはつくれないすばらしいキャッチコピーですね。
また津田さんの声がいいんだコレが。プライベートでムダに言って呆れられてます
予告編で観られたゲームばりのソードアクションは期待通りに、ガイ・リッチーらしい演出も小気味よく、なかなかおもしろかったですよ。
話は凡骨で回想がクドくて半分寝てましたが、それでも問題ないくらいに単純なデキなので助かりました
オープニングの戦争風景からファンタジックなゲーム世界みたいで興奮。
スラムのガキが(そもそも違う気も…)大人になっていくまでのくだりが、独特な音楽&モンタージュでなかなかおもしろい。
息づかい&口笛&コインや剣のパーカッションによるBGMは世界観ともマッチしててすき。
アーサーが腕ブンブンするトレーニングがツボ!笑
ガイ・リッチーらしさ爆発。
戦闘シーンではロングショットからのクローズアップとか、逃亡シーンではハァハァいいながら走る男たちのドアップ、ソードアクションはスロー&ファストを織り交ぜたり、目で観る分には楽しいです。
会話シーンもテンポとノリと回想がごちゃ混ぜになってるやつ。
あいかわらず茶化しながらテキトーにしゃべる輩たち
楽しいけどさ。
あとね、サブキャラクターも魅力的で。というかアーサーなんかよりそっちに目がいってしまいますね。
グースファット・ビル(弓矢の名手)とかステキすぎる。マーシアとの関係が気になります。
マーシアは予告編での「聖剣を使え!(Raise that sword!)」「力を受け入れろ!(Show ~ the power of Excalibur!」」の声の主です。敵側のそこそこえらそうな武将的なひと。いい声してる~
なんかいろいろとホメてはいますが結局のところ、この映画は王になれずスラムのガキのまま終わりそうです