「元彼の扱いがちょっと雑じゃない?」世界一キライなあなたに にちさんの映画レビュー(感想・評価)
元彼の扱いがちょっと雑じゃない?
ざっくりと言えば、「最強のふたり」の男女版という感じ。「最強のふたり」が友情の物語だとすると、本作は恋愛の物語。
残念だなと思ったのは、元彼の扱い。
おそらく、「趣味も性格もあまり合わないちょっとアホな彼氏とそれなりに付き合っていたが、ある時趣味も性格も会うイケメン男性に巡り会えた、しかしその男性は障がい者で。。。」という悲劇的でロマンチックな演出をするために存在する元彼なのだろうが、この作品の元彼への扱いが雑だなと感じた。トレランやマラソンなどのチャレンジ系スポーツが大好きな彼のことを少し揶揄したような感じだったり、彼の仕草や表情も少しアホっぽく演出されているように感じた。そして気持ちがイケメン男性に向いていく過程もあまり機微には描かれていなく、元彼を「急に捨てた」ように感じてしまった。
ということで、おそらくこれは鑑賞者が「元彼」に共感するのか「主人公の女性」に共感するのか「イケメン男性」に共感するかで評価が変わる作品なんだろうなと感じた。自分は元彼が不憫に感じてしまい、感動などできなかった。
コメントする