「賛否両論」世界一キライなあなたに toro koiさんの映画レビュー(感想・評価)
賛否両論
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ただのラブストーリーではない、とだけ聞かされて鑑賞。
いい映画だった。
尊厳死、とは
人間が人間としての尊厳 を保って死に臨むことであり、インフォームド・コンセントのひとつとされる。
医療の現場では度々取り上げられるが、身近に大きな出来事でもないと知らない言葉だと思う。
日本では認められずらい選択肢の一つだ。
当然レビューの中には「信じられない」「ハンディキャップを持った人に見せるな」「もう見ない」という意見もある。もっともな意見だ。
ただ映画を一つの思想を伝える手段として鑑賞するなら、(もちろん娯楽として楽しむコンテンツでもあるけど)作品としてとても有意義で、価値のあるものだと思った。
作品を最初から最後まで見て、考えて、伝えたいと織り込まれた言葉や意見、気持ち、判断、思想を丁寧に読み解いて、それでも尚「死を選ぶなんて浅はかで愚かな判断だからこの映画は面白くない」というならば、なんてもったいないのだろうか。あなたの考えを押し付けなくてもいい、こちらも押し付けたりはしない。
もっと団体のことを知ってほしい。あなたが何人ハンディキャップを持っている友人といたとしても、あなた自身がハンディキャップを持っていようとも、個人の選択を尊重する大切さを感じてほしい。この映画の本質はそこにあるのではないか。
気持ちを変えられなかった、のではなく、彼の選択は彼の生き方そのものだったのだ。我々は我々の選択で生きていく。
なーんてぼんやり考えたりしながら、映画終わってのんびり紅茶を飲みました。おわり
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