「辛い時ほど見返したくなる作品」世界一キライなあなたに 恵さんの映画レビュー(感想・評価)
辛い時ほど見返したくなる作品
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ラブストーリーに安楽死という重たいテーマだが、見終わった後に暖かい気持ちになる素敵な作品。
とにかく、ルイーザ役のエミリア・クラークの演技、笑顔と明るさが魅力的すぎる!
素のエミリアはいつもニコニコしていて・大らかな雰囲気なので、この役と彼女の組み合わせは何かしらのケミストリーが生まれていると思う。
(正直、エミリアはそんなに演技力があるとは思っていないタイプです)
この映画は3,4回見ていますが毎回、ルイーザよりウィルに感情移入してしまいます。
ウィルが安楽死を選択したのは、すでに人生に満足したからかともいえるし、頂点の自分に戻れない絶望に耐えきれなかった(逃げたかった)ともいえる。
いずれにせよ、安楽死=尊厳死とはこうゆうものなんだなと思うし、突発的な自殺ではなく考え抜いた末に死を自ら選択できるのは、本人にとっては幸せの選択肢なんだと思った。
ウィルはルイーザに魅かれるものの、生き続けるという選択肢に心が揺れる事は1度もなかった様に見える。だからこそ、ルイーザに心をひらいていく過程、一緒に過ごす時間は、本人だけが確信しているタイムリミットの中での出来事なのだと思うと切なくなってしまう。
見終わった後に悲しい気持ちにならず、前向きな気持ちになるのは、
登場人物たちそれそれが、それぞれの感情を全てを受容したからではないでしょうか。
不思議なことに、辛い時ほど見返したくなる作品です。
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