「男として行動」世界一キライなあなたに はなさんの映画レビュー(感想・評価)
男として行動
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写真立てを修復している場面は、ルーが初めて本音をぶつけた瞬間だった。
それから、2人の関係が変化し始めて
安楽死の決断を覆すための前向きなプランが増えていったけれど
ウィルの決心は変わらなかった。
ジャケットの〝ハッピーな2人〟からの先入観や
『最強のふたり』同様、人として対等に過ごしてきたルーとウィルだったからこそ、最後の最後まで、2人の人生が続いていくと信じていた。
自分が病気や何らかの障害により意思決定能力が無くなった場合、その後どうなるのか、想像すると恐ろしく感じることがある。
これまで、意思決定は本人の意思が中心にあるべきだという価値観過ごしてきたため
本来ならウィルの安楽死の選択を尊重するのだが
ルーとウィルに感情移入しまくりだったため
この結末をまったく受け入れられなかった自分に驚いた。
だからこそ、彼の選択を尊重した家族には、尊敬するばかりだ。
エンドロール中も嗚咽が止まらず、余韻が残った。
自分の人生で起こりうる『まさか』エピソード
正解がないからこそ、向き合う姿勢は必要なんだろうな。死に様が生き様と言えるような人生にしていきたい。
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