「嫌いな映画」世界一キライなあなたに Michiruさんの映画レビュー(感想・評価)
嫌いな映画
四肢麻痺のある方(なった方)と触れ合ったことはありますか?
障害のある人生は、不幸で悲惨だと思いますか?
私は職業柄、四肢麻痺の方と触れ合うことが多々あります。
私の知っている方は、10代の頃に事故で四肢麻痺になりました。辛い経験を乗り越えて、前を向いて一生懸命生きています。苦しい症状に悩んでいることもあるし、大きな不安を抱えていることもあります。
だけど笑顔が素敵で、賢くて、ユーモアもあり、とても優しい方です。首から上しか動かせませんが、たくさん勉強して稼いだお金で、お母様のために家を建てました。
例えば事故で四肢麻痺になった友人や家族がいたとして、この映画を感動したんだ!とその人に勧めることができるでしょうか?
この映画は、障害のある人生は悲惨で、死んだ方がマシだという固定概念を多くの人に無意識に植え付けませんか?(もしくは多くの人が元々そういう考えを無意識にしている?)
なぜこの映画の評価が高いのか疑問です。とてもモヤモヤします。評価が高いことがこわいくらいです。
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やっぱりまだ評価高いんだなぁ。
私は結構なんでも良いじゃんっていう性格だし出来るだけ多様性を認めていきたいと思っているけれど、この映画だけはなぜか人事に思えず勝手にムカムカし、コメントせずにいられなかった。
やはりアメリカでは障害者達やレビューアーから多くの批判が出たそうな。そらそうでしょうね、と思った。
日本は尊厳死についての議論があまりにも遅れている。医療系の仕事を持つ人以外は、尊厳死について深く考える機会を与えられない。(医療系の人ですら全く十分ではない)
それはこの映画に対する多くのレビューから見ても簡単に想像できる。
もちろん自分の人生をどう決めるかは自由。時には逃げたっていいと思う。じゃあなぜ世間は自殺をタブー視している?自殺と尊厳死の違いを言える人は何人いる?
生き抜くことが絶対だとは言わないけど、これを簡単に感動した!と言うのは間違っていると思う。また尊厳死について知った気になるのも違う。尊厳死についてはもっと深く、慎重に考えなければいけない。そうでなければ、苦しみと闘い生きようとしている人からも、逆に生きる気力を奪うことになる。
簡単に「そうしたかったなら、別に(死を選んだって)いいんじゃない?その人の意思を尊重!」ではないんですよ。無関係だと思っているからこそ、そう言えるんでしょうが。
レビューを読んでいると、多くの人が障害者と自分が無関係だと考えていることが分かる。
たぶん障害を持つ人達と深く関わったことがあまりないのだろうなと思ってしまう。
実際そうだろう。
でもこの映画がきっかけで尊厳死についての議論が活発になるのなら、いいのかな。
もしかして、批判が監督の意図・・・?
だとしたらすごいな。
怒っている人の方が健全だと思います
基本的にこの映画は障がい者と関わりなのない人が障がい者を娯楽として消費している映画です
まぁ某テレビ番組みたいに障がい者を娯楽にしてしまうのはこの映画だけの話ではありませんが。。。
障害を持っている方でも、その感じ方はそれぞれです。あなたの知っている方と、この役の方は別人です。障害をもっても強く生きれる方もいますし、障害があるが故に生きるのをやめたいと思う方もいます。本作は尊厳死の肯定や障害者の生きづらさを伝えたいのではなく、彼らの思いやその意志を一つの作品として表しているのではないでしょうか。
あなたの言うことも分からなくはありませんが、少し視野が狭くもったいないように思います。
映画も障害も人それぞれの価値観だろ
障害を障がいと書くのがマナーみたいなのはキライ、その人が障害なんじゃなくその人に与えられた障害だろ
別に逃げるのもありだろ
逃げたかったら逃げりゃあいいだろ
コメント失礼します。たしかに、障害を持ってらっしゃる方に見せれば、死を決断しかねないラストになってしまっていますね。これは、障害を持った方に対してではなく、障害を持った方たち進めるべき映画だと僕は思います。たしかに最後に尊厳死をよいものとする結末になってしまっていますが、尊厳死、安楽死が法的に認められていない今、必要なのは、ただ生きていればよいというのではなく、本人の意思をどれくらい感じられるか、本人にどれくらいまっすぐ向き合っていけるかを伝えたかったのではないかなと思います。
わたしも飛行機の中で見て、本当にショックを受けました。
結局、変わった自分の姿を受け止められず、受け止めてくれた彼女を捨てて自殺を選んだ。そして彼女へのプレゼントも、自分の一番良かった健常だった頃のパリの思い出。
最高のふたりと比較している人がいますが、全く別物。生きるってきれいなことばっかりではいかないのに。
いいばかりのレビューがついていてびっくりしました。
同じ気持ちだったのでおもわずコメントしてしまいました。