「彼氏必要だったかな?」世界一キライなあなたに 赤垣さんの映画レビュー(感想・評価)
彼氏必要だったかな?
主演のエミリアクラークが好きで見に行きました。
彼女の感情的で喜怒哀楽を全面に出すキャラクターにとても好感が持てました。
突然自由から切り離されたウィルの境遇が可哀想すぎて…それに裏表なく真っ直ぐ向き合ってく主人公にぼろぼろと涙が…。
”最後はハッピーエンドがよかったなぁ、でもウィルは健常であったころと現状とのギャップが苦しさもあり、こんな自分ではルイーザを幸せにできないし抱きしめることもできないと、ルイーザを思っての決断でもあったんだよなぁ。彼女の幸せはウィルと一緒にいることだったのに…。”と、物凄く感傷に浸っていたとき一緒に映画を見に来た友人が一言「これイケメン男に釣られた浮気女の話じゃん」
それは私も共感できるところがありました。この映画彼氏の扱いが物すっっごく雑なんです。その存在すら必要だったのか分からなくなるレベルです。ほんとに蛇足です。
7年付き合ってる彼氏という情報に加え、旅行に友達大勢連れていこうとする彼氏 プレゼントが微妙なセンスの彼氏という描写をされたら何でこの2人が7年も付き合ってたのかも謎です。
最終的には振るような形になってましたが、ルイーザ恋愛感情抱いてるのにはっきりさせないでウィルと旅行行こうとしてたし、ちゃんと振れよと…。
ウィルとの恋愛に焦点を当てたいのでしょうが、中途半端に彼氏出すのならいっそこのキャラいない方がいいと思いました。
どうにも彼氏が2人の引き立て役的な役割にあてがわれるように見えて少しもやもやが残りました。
原作では、最後にマスコミがウィル一家を「息子に尊厳死を選ばせた家族」として大きく非難する報道をして、ルーの家まで取材しに来てました。
なぜマスコミがその事を知っているのか、それはその彼氏がルーと別れた後、(嫉妬心からでしょうね)マスコミにリークしてたからです。
原作ではルーが彼氏にウィルのその事実を話して理解してもらおうとしてました。
その部分が映画ではなかった為に、パトリックは可哀想なイメージで終わってしまったみたいです。