劇場公開日 2016年9月24日

  • 予告編を見る

「人生は一度しかない」ハドソン川の奇跡 hatakeyamadさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5人生は一度しかない

2021年12月15日
スマートフォンから投稿

怖い

興奮

私は飛行機恐怖症です。
この映画は低高度でエンジンが完全停止した航空機が川に不時着するはなし。それだけである。
その描写が異常にリアル。
これ映画館で観なくてよかった(笑)
でもこのリアルさで、感じたのは飛行機恐怖症の原因についてだった。
自分は生きることが目的化しているのではないか?
そう感じたんです。
飛行機恐怖症ってある種ノイローゼのようなものなのかもしれないと。
物語はサレンバーガー機長の人生を明確に描写します。
明らかな専門職にも関わらず、一度事故を起こしたら資金繰りに困る状態に陥るのはとても不公平に感じたし、
彼の真摯な仕事への姿勢をみて
逆にそこまで真剣に、自分は生きてるだろうか?と感じてしまった。
飛行機恐怖症の原因は実は自分の人生に真剣に向き合わないことが原因であると。
パイロットにはどうひっくり返っても自分はなれないなー。
機長は技術をもった専門職、特殊な立場の人です。
ただ映画は彼を特別視せず、普通の人として描いている。
こういう世の中から素晴らしいといわれている人物の人生をみると、自分が卑称に感じられ辛くなることも多々あるがこの映画はそういう感じはしなかった。
あくまでもただの専門職の男なのだ。
そこが良いな。

hatakeyamad