劇場公開日 2016年9月24日

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「イーストウッド師匠の落語」ハドソン川の奇跡 ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0イーストウッド師匠の落語

2016年10月2日
iPhoneアプリから投稿

「やるなら7月に」。かーっ!なんと豊かな余韻の残る作品か!たまらん!これはイーストウッド師匠の落語ですな。やっぱり誰も敵わんなあ

想起する作品はいくつかあるけど例えば『ザ・ウォーク』。「衝撃的事実の一部始終を映像化したこと」と「ニューヨーク讃歌であること」とが共通する。他には明らかにUSエアウェイズ1549便不時着水事故を下敷きにしている『フライト』。どっちもロバート・ゼメキス監督作品。2人とも老練

バードストライク後の描写は『ユナイテッド93』を想起した(エンドロールの本人映像然り)。しかし911テロのような事態は回避された。それは劇中サリー機長が語るように独りではなく「チームプレー」によって成された。本作は「働くおじさん(とおばさん)映画」でもある

上映時間96分はイーストウッド監督作品で最短らしいけどこの肩の力を抜いた感じでも傑作にしてしまうなんてとんでもないわ。大枠でいうと「人間ドラマ」ということになるんだろうけど航空パニック劇と法廷劇の要素も入れてあの落語的「サゲ」。なんども言うがたまらん!

ヒートこけし
かせさんさんのコメント
2024年3月31日

力の抜けた、練達の監督だけが到達できるラストでした。

かせさん