「眉間の皺」ハドソン川の奇跡 たまるるさんの映画レビュー(感想・評価)
眉間の皺
今の所、私にとって今年のベストムービー。非の打ち所がない良作。
トムハンクスは私の大好きな俳優の一人。そしてイーストウッドは監督としても俳優としても超一流。実力のある俳優や監督というものは決してセリフに頼ったりしない。つい最近の、説明じみたセリフに頼るあまり早口なセリフを詰め込んだ邦画(ヒット作)とはまるで違う。眉間にしわを寄せて「onehundred fifty-five」と2回呟くだけで胸にグッとくるシーンになる。
ところでイーストウッド監督はエンドロールが流れている間の、いわゆる作品の余韻というものを大切にしているように思う。観客が様々な感想を巡らせる、その空間を心地よく相応しい音楽が満たす。今作品のそれは特に心地よかったように思う。アカデミー賞最優秀エンドロール賞とかあったら、きっといい線いくと思う。
コメントする